第一話「ガンダム」
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室にこもって仕事をする。このまま僕とまともに会話をしないまま死んだら、僕は本当に一人になっちゃうじゃないか!?」
「……」
すると、父さんは黙りながら、僕の手を掴み、痛みにうめきながら目の前のMSの懐へ僕の手のひらを添えさせた。すると、MSは僕の手に触れるとそれに反応して待機状態のMSが展開しだした。
「これで、コイツはもうお前のものだ……アムロ、たった一人の息子を危険にさらすことは出来ないが、私はお前を信じよう? 無事に戻ってこいよ? あまり交戦は控えろ。万が一になればコイツが何とかしてくれると思うが……死んだら、許さないからな? それと、これを持って行け?」
父さんは僕にこの機体の取扱書を渡した。Vと書かれているマニュアルである。
「父さん……」
父さんは僕に背を向けてドッグの壁に設置されたシェルターへと向かった。
「一夏! コイツに手を添えればいいんだな!?」
すると、僕と父さんの話を聞いていた一夏は僕にそう問う。
「そうかもしれない、けど一夏まで……」
「お前はそのMSで逃げろ!俺はコイツを使って上空を飛びまわるISどもをたたき落としてやる!」
「一夏! 素人一人では危険だ!」
「お前は気にせずに行け!」
そう言うと、一夏はためらいもなくその純白のMSを起動した。
純白の機体のボディーに一夏の体が光の粒子となって機体のボディーへ溶け込んでいった。
「これが、MSか……」
初めて乗るモビルスーツ。そして、目の前に表示されるアイカメラから除く画面から、「Unicorn・Gundam」という本機体の名称が映された。
「ユニコーン……ガンダム?」
その突如、ドッグへ一体の打鉄が侵入し、一夏の乗るユニコーンへ襲いかかって来た。
「……来る!?」
一夏は咄嗟にバーニアを起動させて、ライフルを構えるラファールに突進した。
「このMS動くのか!?」
ユニコーンとの融合を完了した後には自分の手足や体がこのソリッドアーマーと一体化となって、自分の手足のように動かせた。
「出てけよぉ!!」
ユニコーンはラファールと共に天上へと飛び上がって屋根を突き破り、上空へと消えてしまった。
僕もこうしてはいられない。はやくこのMSを起動させないと……
僕は急いでマニュアルをめくりながら起動の順路を覚えるのだが。
「き、来た!?」
バーニアの音が近づき、僕はマニュアルをじっくり読む暇さえなく、咄嗟にMSに融合装着し、起動させようとする。
「動いてくれ! 頼む……!」
マニュアルをパッと見ただけだが、僕は読み返すことなくどうにか起動させることができた。そして、アイカメラの視界映像にはこう映し出される。おそらくこの機体の名前だろう。
「ガン…ダム……?」
「GUNDAM」、そう表示されていた。モニターをかえ、僕はメインカメラへ
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