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機動戦士ガンダム・インフィニットG
第一話「ガンダム」
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することは出来ないだろう。僕は階段の上でそう思った。というよりも、僕でさえもパニックになりそうになっている。
「アムロ……」
恐怖する明砂は僕にしがみつく。僕はそんな彼女の肩に手をまわし、抱き寄せていた。
「隼人は何処だ? 該の奴何処だよ……!」
そんな中、人ごみからもがきながら僕らの元へ階段を上ってくる一人の生徒が居た。隼人である。
「アムロ! 明沙!」
「隼人! 無事か?」
「ああ、何とか……でも、皆一斉にパニックになっている。正直僕も混乱中だよ」
確かに誰もがパニックになっているだろう。すくなとも生徒達は。そんな生徒達を静めるかのように教師や職員の人たちが呼び掛けて支持を仰ぐものの、生徒達は我を忘れて荒波のように暴れ狂うばかりだ。どうにかここを抜け出せないと……
そんなとき隼人が、
「確かこの先に職員の専用通路があったはずだ。ついて来てくれ?」
隼人は僕たちを連れて別の道へと案内する。本来は関係者以外立ち入り禁止であるものの、こういう事態には仕方がない。
「ここはMSの開発施設だ。恐らくシェルターがあるかもしれない!」
隼人がそう叫び、彼を先頭に通路を走る僕と明沙。そんな中、隣の部屋から一人の職員と僕らはぶつかってしまった。
「な、何だね?君達は……」
それほど驚かない職員の男、僕は詫びながらその職員の顔を見上げると、
「と、父さん!?」
「アムロ? お前か……」
眼鏡に癖毛……おそらく父さんだ。父さんは僕を目に鈍い反応を示した。
「父さん! ISの奇襲だよ!? 早く逃げよう!?」
「おじさん! このへんにシェルターはありませんか!?」
隼人がそう父さんへ訪ねるが、
「シェルターはこの先を行けばすぐにある。それと私は地下のMSドッグが気になる。そちらへ行くからお前たちは先にシェルターへ向かいなさい?」
「そんな! 父さんは命とMS、どっちが大切なんですか!?」
僕はそう訴えるように叫ぶと、父さんは負けずに言い返す。
「あのMSはこの世界を変えるやもしれん究極のMSなのだ。奴らに渡しはせんよ!」
そう言って父さんは地下へと向かって走って行った。
「父さん!?」
僕が父さんを追おうとすると、僕の肩を隼人が掴む。
「アムロ! 今はシェルターへ逃げるんだ!?」
「父さん! 父さん!?」
僕は我を忘れて隼人の腕を振り払い、父さんの居る地下へと追いかけて行った。
「アムロ!?」
「よせ! 今は危険だ!?」
明沙は僕の後姿を追いかけるも、隼人に腕を掴まれて彼女は隼人にシェルターへ引きずられていった。
「父さん……!」
僕はあんな親父でも、立った一人の家族ゆえに手放したくなかった。
地下へと向かい、ドッグへと向かう最中、通路で一夏とばったり出会った。
「アムロ?」
「一夏! 父さんを見なかっ
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