第一話「ガンダム」
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奴がまぎれていたら恐らく、袋にされて半殺しにあうだろう。それが女だろうが年寄りだろうが容赦はない。
今回見学で見せてくれるのはつい最近開発された新型のMSである。確か、「ジェガン」とかいったな?
「これが近年連邦軍へ配備されることになったMSジェガンです。これまで連邦軍の代表的MS、R−GMシリーズと比べてスペックは……」
と、眠くなりそうな長い話を聞かされて、俺はついつい視線を逸らしてドッグに配備されていたジェガンの一体を見つめた。
「……」
しかし、MSとは何度見ても男で言うロマンがありカッコいい存在だ。世論ではISに代わる次期として注目も浴びられている。それに、燃料も「熱核エンジン」といい、今までは潜水艦や空母などにしか搭載できなかったものの、近年MSへの搭載に成功し、ISよりも遥かに稼働時間を上回ることができる。そしてMSは汎用性に最も優れているところが最大の特徴である。
また、MSは装着者の体を分子化して等身大の機体へ融合させるソリッドアーマーだということで、それ自体信じられない技術である。
僕はそう関心を寄せながらジェガンの一体に見惚れていると、
「……?」
見惚れていたジェガンの足元に横たわる見たことも無い機体を目にした。機体はトレーラーに寝かされてシートも被されているので片足以外は見えないが、あの機体は今まで見てきたGMシリーズでも記憶に当てはまらなかった。
「あの……」
本来ならばしないはずの質問の手だが、アレを見てしまえば気になって仕方がないため、僕は珍しく質問を挙げた。
「はい? えぇっと……嶺アムロ君……え!? もしかして、嶺博士の!?」
すると、案内人は仰天して僕を見つめる。僕は一瞬にして目立つ存在になってしまい恥ずかしかったが、それでも質問を尋ねた。
「あの、別にいいんで……あれ、あのジェガンの後ろにあるトレーラーの機体、あれって何ですか? 見た限りGMとは少し違うような気がするんですけど」
「あ……あれね? あれは申し訳ないけど、まだ公表されていない機体なんだ。見せるには上の許可がいるからね?」
「そうですか……」
気になりつつも、僕は案内人の説明に耳を傾けた。見学が終わって昼、午前の見学が終わり、僕たちは昼食を食べようとしたときだった。
「やばっ……!」
ここで最悪のアクシデントが起こった。コンビニに寄って買うはずだった弁当だが、買い忘れてしまったのである。
「あちゃ……」
僕は途方に暮れて近くにある自販機で飲み物でも買い、水で腹を満たそうとしたとき、
「なに落ち込んでいるの?」
「……?」
聞き覚えのある声に振り向くと、そこには重箱を持った明沙がいた。
「明沙……?」
「どうせアムロのことだから、お弁当買うの忘れたんでしょ?」
「……別に、関係ないだろ」
そう僕がぶっき
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