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Blue Rose
第三十八話 忍び寄る悪その十

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 そしてだ、こう言ったのだった。
「私が」
「だって自分でお料理作るって」
「それも毎日よね」
「ええ、殆どね」
 優花は素直に答えた。
「そうしているけれど」
「それはね」
「かなり凄いわよ」
「女子力あるわ」
「これにお掃除やお洗濯もってなったら」
「どっちもしてるわよ」
 当然とだ、優花は答えた。
「だって一人暮らしだから」
「そういうこともしておかないとっていうのね」
「お部屋が汚くなる」
「そうなるから」
「ええ、お風呂やおトイレもね」
 そうした場所もというのだ。
「自分でお掃除してるわよ、時間があれば」
「それが凄いわ」
「私には無理よ」
「私もよ」
「昔からそういうことは好きだったから」
 家事やそうしたことはというのだ。
「してるだけだけれど」
「いや、好きっていうのが凄いのよ」
「そのこと自体がね」
「お料理にしてもお掃除にしても」
「面倒臭いって思わないこと自体が」
「凄いのよ」
「そうかしら、だって誰かしないと」
 それこそというのだ。
「食べられないし汚いままでしょ」
「それはそうだけれど」
「結構皆ズボラよ」
「お部屋のお掃除もね」
「あまりしないしね」
「お料理だって一人だと」
「インスタントラーメンとかね」
 そういうもので済ませてしまうというのだ。
「それを自分で作るとか」
「しかも栄養バランスまで考えるとか」
「優ちゃん立派よ」
「絶対にいい奥さんになるわ」
「お母さんにもね」
「そうなれたらいいわね」
 優花は同じ言葉に今度はこう言えた、微笑んで。
「是非」
「ええ、絶対になれるから」
「そのままでいってね」
「優ちゃん可愛いしね」
「このこともポイント高いから」
 クラスメイト達は優花にこうしたことも言った、そしてだった。
 優花は彼女達と別れてスーパーに入りそのうえで鶏肉とブロッコリーと大蒜、それにアスパラガスとチシャのサラダを買ってだった。
 家に買って自分で料理を作って食べた、御飯と一緒に。
 後は食器を洗い風呂に入ってからだった、歯を磨いて予習復習をして寝た。
 その次の日の朝も朝食の後で登校すると。
 クラスでだ、昨日のクラスメイト達に言われた。
「それで昨日は何作ったの?」
「何を作ったの?」 
 挨拶の後で聞いてきた。
「カレー?ハンバーグ?」
「それともスパゲティ」
「あっ、昨日はブロッコリーとアスパラガスとね」
 そしてとだ、優花は答えた。
「鶏の胸肉をオリーブオイルで焼いたの」
「へえ、そんなお料理作ったの」
「そうだったの」
「あとお家に若布と玉葱があったから」 
 それでというのだ。
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