第十章 仮想世界
第10話 騒がしい朝
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「士道は浮気性だからな」
……どうしてこうなった?
あと上条、浮気性とはなんだ浮気性とは。俺は別に浮気なんか……そもそも誰とも付き合ってないしな。
上条「(お前、この半年で何人の女の子とキスしたか思い出してみろ)」
士道「(……やめろ。やめてくれ。いや、マジで。そして助けてくれ!)」
と心の中で会話しながら上条に助け船を求めた。
上条はため息をつきつつも少し大きめの声で。
上条「なんでも士道と或守の両親が知り合いで、仕事の関係でこっちに来たんだけど急なことで住む家が決まっていないから、住む家が決まるまで士道の家で泊めてもらってるんだとさ」
言って、上条がこちらを向く。
――これでいいか?
――あぁ、ばっちりだ!
アイコンタクトで二人は短い会話を済ませると士道は事態を終結させるために皆に説明する。
士道「そ、そうなんだ。そういう事情があって……」
と言っても上条の言葉に賛同したカタチになってしまったが。
殿町「あ、或守さん、それは本当なのか?」
或守に話を振られて、皆或守の方を向く。
或守は「ふむ……」と少し考えた後に、いたずらっ子の様な悪い笑みを浮かべた。
或守「はい。当麻や士道の言うとおりです。急なことでしたので五河家には無理を言って居候させてもらってます。私の説明不足で皆さんの混乱を招いてしまい申し訳ありませんでした」
と軽くお辞儀をして謝る姿勢をとった。何故かこちらが申し訳なくなってしまうではないか。
クラスの皆は「そういうことか……」と納得した様子で席についた。
何とか、変な噂を立てずに済んだ、と士道は安堵し、一息ついた。
と、或守が数秒のお辞儀の後に顔を上げてこちらに口パクで何かを言ってきた。
えっと……なになに?
――貸し、一つですよ?
何故だろう。事態は終結したはずなのに悪寒が走った。
そのまま或守は四糸乃先生の指示に従って空いている後ろの席に着いた。
十香「む!?そうだったのか!?知らなかったぞ!」
あの……十香さん?空気を読むって言葉知ってます?
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