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トラベル・トラベル・ポケモン世界
24話目 同盟強攻
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くギャラドスにまとわりついて挑発をするようにアブソルを仕向けた。
 戦闘狂のギャラドスにとって、目の前に存在するアブソルという殴れる対象の誘惑に勝つことは難しい事であった。ギャラドスはグレイの命令をあっさり放棄し、再びアブソルに向かって本能のままに攻撃を加え始めた。
「くっそ! だったらKK、“あまごい”だ!」
 グレイは、雨を降らせることでギャラドスに有利な状況を作り出そうと考えた。
 しかし、ギャラドスはグレイの指示を無視してアブソルへの攻撃を続ける。ハガネールから“がんせきふうじ”で遠距離攻撃されようともお構いなしである。
 トレーナーの指示を無視して好き勝手に暴れるギャラドスを見ながら、イザルがエレナに話しかける。
「……ギャラドスが制御不能な内になるべくダメージを与えるというアンタの作戦は、どうやら当たりだったようだなエレナサン。……ハガネールそこで“がんせきふうじ”!」
「そうね。グレイのギャラドスは……アブソル右にジャンプして二刀! 暴れ足りない状態ではグレイの言う事をほとんど聞かないから……アブソル左、そのまま攻撃! その間に倒してしまえばいいのよね……アブソル下がって受け止めて右!」
「……もっとも、指示を聞かない状態でも恐ろしく強いがな。あのギャラドスと対等に戦えるアンタのアブソルあっての作戦だな。……ハガネール、攻撃はギャラドスに向けろ! ハピナスに惑わされるな!」
「あのハピナスの攻撃を受け止めながら攻撃できるアナタの……アブソルかがんで避けて下から二刀! アナタのハガネールあってこその作戦でもあるわよ……アブソルかまわず肉弾戦、今よ二刀!」

 現在の状況は、アブソルとギャラドスが至近距離で戦い、ハガネールが遠距離からギャラドスを攻撃し、ハピナスはハガネールに足止めされている。
 グレイは、攻撃指示しか聞かないギャラドスを能動的に動かすことはできないため、ハピナスを動かして状況を変えようと努力した。しかし、イザルはハガネールに指示して、ハピナスの動きを適切に対処していた。

 ハピナスが“メガトンパンチ”を繰り出した場合は、動きが素早いハガネールが“メガトンパンチ”を身体で受け止める。また、ハガネールが遠距離のギャラドスへ放つ“がんせきふうじ”を中断することもない。
 ハピナスが“カウンター”を繰り出した場合は、ハガネールは特に何も対処せず遠距離のギャラドスに攻撃を続ける。当然、受けていないダメージを倍返しすることは不可能なので“カウンター”は不発に終わる。
 ハピナスが“うたう”を繰り出した場合は、ハガネールは攻撃技をハピナスに放って“うたう”を一方的に打ち消しつつ、ハピナスにダメージを与えてくる。

 グレイの考えは、ハピナスがハガネールにほとんどダメージを与えられないので、ハピナスの攻撃を何
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