暁 〜小説投稿サイト〜
トラベル・トラベル・ポケモン世界
24話目 同盟強攻
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 ハピナスの“うたう”(相手を眠らせる技)が、この勝負の重要な要素になるとグレイは感じた。
 グレイは自分のギャラドスに視線を移す。戦闘狂のギャラドスは、戦いを始めたくてウズウズしており、その感情は待たされる事によってイライラに変わってきていることがグレイには分かった。
 エレナは、そんなギャラドスをちらちら見ながらイザルに耳打ちしている。
(ああ、KKを()らすのも作戦って訳か……その作戦、見事に当たってるよ……こりゃKKに最初から“あまごい”とか“にらみつける”を使わせるのは無理だな……)
 人間にもポケモンの技“ちょうはつ”が使えるんだな、などと下らない事をグレイが考えていると、やっとエレナから声がかけられる。
「待たせたわねグレイ、じゃあ勝負を始めましょうか。アナタの指示を合図に勝負を始めていいわよ」

「KK、もう攻撃していいぞ、しばらく好きに暴れてくれ」
 グレイのGOサインを聞き、ギャラドスは即座にハガネールに向かって全力で飛び立った。グレイは「好きに暴れてくれ」と言ったが、例えグレイが攻撃以外の指示をしたとしてもギャラドスは一切聞かなかっただろう。
「アブソル、“かげぶんしん”フォームA! そして“つるぎのまい”!」
「ハガネール、“あなをほる”だ! 地中で“ロックカット”」
 エレナとイザルも、それぞれ指示を開始した。
 ギャラドスはハガネールに向かって“たきのぼり”で水をまとって全力で突撃したが、ハガネールが地中に逃げたために攻撃は空振りに終わった。
 その隙にアブソルは“かげぶんしん”で自身の虚像を作り出し、さらに“つるぎのまい”で自身の攻撃力を大幅に高めた。
 ハガネールも地中で“ロックカット”を発動して自身の素早さを大幅に高めた。
「姐さん、全力の“メガトンパンチ”の準備だ」
 グレイは、相手がハピナスを集中的に攻撃してくることを予想し、相手の側からハピナスに近づいてくることを想定して技の準備を指示した。
 ハピナスはいつもよりゆっくりと拳に力を込め始めた。
「アブソル、二刀で攻撃!」
「ハガネール、這い出て“がんせきふうじ”だ!」
 エレナとイザルは共に攻撃指示に移行した。
 グレイは注意深くアブソルと地中にいるハガネールに意識を向け、ハピナスの全力“メガトンパンチ”を放つタイミングを伺う。
 アブソルは、頭の刃で“つじぎり”、尻尾の刃で“サイコカッター”を扱いながら相手に攻撃するべく向かって行く。
 ハガネールも地中から這い出て、“がんせきふうじ”で岩を飛ばして遠距離から攻撃を始めた。
「あれ……?」
 グレイは疑問の声をあげた。
 アブソルもハガネールも共に、暴れているギャラドスを相手に攻撃を開始した。
 アブソルが“かげぶんしん”でギャラドスを惑わしながら、肉弾
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