24話目 同盟強攻
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なるが?」
エレナとイザルにとってグレイの言葉は既に冗談で済むものではなかったらしい。グレイに逃げ道は無い。
「分かった……勝負するからそんな睨むなよ……怖いから、マジで」
バトルフィールドがあるフロアの天井はとても高く、飛行するポケモンが十分に戦えるように配慮されていた。
3人は空いているバトルフィールドを借りて、グレイと、エレナ&イザルの、それぞれの陣営に分かれて向かい合っていた。
「じゃあ、2人いて有利なアタシたちから先にポケモンを出すわ」
エレナはそう言い、モンスターボールを取り出した。エレナの隣のイザルも同じくモンスターボールを用意している。
「頼むわ、アブソル!」
「……リベンジだ、ハガネール……!」
エレナとイザルはそう言い、それぞれ自分のポケモンを繰り出した。
(アブソルにハガネール……やっぱ2人とも戦闘能力に1番自信があるやつを出してきたな)
グレイはどのポケモンで戦うべきか考える。
グレイの手持ちポケモンの中で戦闘能力が飛びぬけて高いギャラドスは決定である。しかし、もう1体をどうするのか、グレイは悩んでいた。
戦闘能力で言えば、ギャラドスの次に強いのはハピナスである。
しかし、直接的な戦闘能力では表せない“ちょうおんぱ”(相手を混乱させる)や“しびれごな”(相手を麻痺させる)などの搦め手を使うビビヨンにも魅力はある。さらにビビヨンはグレイとの絆が深く、グレイの意思を敏感に読み取ってグレイの望む行動をしてくれる。
また、相手に隙があればトレーナーの指示を待たずに攻撃できるレパルダスにも一考の価値がある。特に、ギャラドスが暴れることで戦場の状況が激しく変化することが予想される中では、その価値は高いと言える。
(だが、KKの他に誰を戦いに出したとしても、相手はまずKKと1対2で戦える状況を作るために、もう一方のポケモンを集中的に攻撃して手早く倒そうとするハズだ。集中的に狙われることが分かってるなら、“カウンター”で物理攻撃を倍返しにできて、さらに“タマゴうみ”で体力回復できる姐さんが適任だろ)
グレイはそう考え、ギャラドスとハピナスで戦わせることに決めた。
グレイがギャラドスとハピナスを出した直後、エレナとイザルは素早く耳打ちで何か情報交換を始めた。ギャラドスとハピナスが覚えている技を互いに教えあったり、作戦を立てているのだろうとグレイは検討をつけた。
(昨日イザルと戦った時にKKの技は4つとも全部使ったから、KKの最新情報はバレてんだろうな。姐さんの技は……どうだろうな? 1週間前にエレナと戦った時に“メガトンパンチ”と“タマゴうみ”は間違いなく使ったな。“カウンター”は……直接決めてはないが、見破られてた感があるから多分バレてる。見せてないのは“うたう”だけか……
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