24話目 同盟強攻
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どうかしら? 打倒グレイ同盟よ」
「……なるほど、敵の敵は味方って訳だな。分かった、その話に乗らせてもらう」
「おい、ちょっと待てお前ら! 本人の前で堂々と何やってんだよ!?」
知り合い2人の仲を引き合わせたら、突如2人して自分に敵対し始めるという急展開にグレイは驚きを隠せない。
「安心してグレイ。べつにアナタを仲間外れにしてイザルと2人で仲良くなろうとしている訳ではないわ。アナタに勝つために情報交換をしたり、作戦を練ったりするだけよ」
「いやそれは分かるって! オレが言いたいのは、お前らだけ同盟組んで不公平だろって話! オレも打倒イザル同盟をエレナと組んだり、打倒エレナ同盟をイザルと組んだりしたいんだが」
グレイのその言葉を聞き、エレナとイザルは顔を見合わせた。
そして再度グレイに向き直り、それぞれ口を開く。
「申し訳ないけれど、アタシはイザルのことをライバルだとは思っていないから、アナタと同盟を組む必要を感じないわ。もちろん、アナタがイザルとどう戦えばいいのか相談したいと言うなら、いつでも相談には応じるわよ」
「……悪いが、俺もエレナサンのことはライバルだとは思ってないな。だからグレイサンと同盟を組む必要は無いと思うな」
「お前らけっこう酷い奴らだな、おい!」
そして、疎外感による寂しさを強がりで誤魔化すために、グレイはつい余計な一言を放つことになる。
「お前ら、『打倒グレイ同盟』なんて言ってるが、要するにオレに負けた奴の集まりってことだろ? 『グレイ敗者の同盟』に改名した方がいいんじゃないか?」
言い終わってからグレイは後悔した。2人の目つきが怖かったからである。
グレイは冗談のつもりで言ったのだが、普段はクールな態度でも実は極度の負けず嫌いという共通点をもつエレナとイザルにとって、グレイの言葉は聞き流せるものではなかった。
「へえ……ずいぶんと言ってくれるじゃないのグレイ……!」
エレナはイザルと視線を合わせた後、グレイに指を向けながら言い放つ。
「グレイ! 今からアタシたち打倒グレイ同盟は、アナタに勝負を挑むわ! ルールは、アタシとイザルがそれぞれ自分のポケモンを1体ずつと、グレイが自分のポケモン2体で戦うダブルバトルよ!」
イザルも口を開く。
「……もし俺達が負けたら、これから俺達は『グレイ敗者の同盟』と名乗ることにしよう。……だが、俺達が勝った場合には『グレイ勝者の同盟』と名乗ることにする。……当然、グレイサンにもそう呼んでもらうからな……?」
「いやいや! さっきの言葉は冗談だから! 本気にすんなよ!?」
冗談で済む内に早く謝ろうと思ったグレイだが、
「グレイ……まさかとは思うけど、この勝負から逃げたりはしないわよね?」
「……逃げた場合はグレイサンの不戦敗ということに
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