24話目 同盟強攻
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しているのさ」
「へえ、興味あるなそれ。まあでも、それは後で見ればいいか」
グレイは、まずは誰かとバトルしたいと思い、とりあえずバトルフィールドが多数設置されているフロアへと足を運ぶことにした。
「あら? グレイじゃない」
突然に声をかけられ、グレイは声のした方向へ振り返った。
声の主はエレナであった。突然のエレナの登場にグレイは少し驚いた。
「こんな所で偶然ねグレイ。あら、そちらの男の子は?」
エレナがイザルの方に視線を向けながらそう訊ねた。
「エレナ、こいつはイザル、訳あってオレたちよりも年下で旅してるんだ。そしてイザルよ、あいつはエレナだ、オレと同じ町の出身だ」
そう言いグレイは、エレナとイザルが互いに自己紹介する手間を省くために仲介の役割を果たした。
「イザル君……いえ、イザルでいいかしら? よろしくお願いするわ」
「……ああ、エレナサン。よろしく」
互いに挨拶した後、イザルがエレナに訊ねる。
「……エレナサンは、グレイサンとはどういう関係なんだ?」
「どういう関係? グレイとはお互いにライバルよ……これで答えになっているかしら?」
「……ライバルか。……なあ、ライバルってどういう感じなんだ? アイツにだけは負けたくないとか、そういう感情になるのか?」
「そうね……本人の目の前で言うのもアレだけど、グレイにだけは死んでも絶対に負けたくないと思うわ。グレイに負けると、他の誰に負けた時にも感じたことがない程に悔しい気持ちになるの。別にグレイを嫌っている訳ではないのに不思議なのよね」
そのエレナの言葉に、イザルが目を見開いた。
「……俺も昨日グレイサンにバトルで負けて、すごく悔しい思いをしたんだ。……その悔しさで昨日はよく眠れなかった。他の誰に負けた時にも、こんなに悔しいと思ったことはないんだ……なあエレナサン、俺はグレイサンをライバルだと思ってるって事なのか?」
「そうね、アナタはグレイをライバル視していると思うわ。ちなみに、アタシも1週間前にグレイに負けた時、悔しくて2日間くらいロクに眠れなかったわ」
「……そうか、俺はグレイサンをライバルだと思っているのか」
そのイザルとエレナの会話を、グレイは若干引きながら聞いていた。
(いやいや……負けた悔しさで眠れないとか、どんだけオレに負けるのが嫌なんだよ! オレはエレナには何回か負けてるが、悔しさで夜眠れなかったことは流石に無いぞ!? ……もしかして、実はエレナがオレのことをライバルだと思ってる程には、オレはエレナのことをライバルだとは思ってないのか? というかイザルがライフ団に負けたのって寝不足が原因なんじゃないか?)
グレイが1人であれこれ考えている時、突如エレナがイザルに提案をし始める。
「ねえイザル、アタシと同盟を組むのは
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