24話目 同盟強攻
[11/12]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
た。
グレイは、ハピナス1体だけで、アブソルとハガネールの2体を相手に戦わなければならなくなった。
ハガネールは、ハピナスの攻撃ではほとんどダメージを与えられない強敵である。
またアブソルは、1回の攻撃チャンスで“つじぎり”と“サイコカッター”の2つを同時に放つことができ、さらにその攻撃の威力も非常に高い強敵である。先ほどハピナスが“メガトンパンチ”を放った時には、同時に放たれる技の片方である“つじぎり”ですら打ち消すことができなかった。
戦力差は非常に大きく、グレイには絶望的な状況であった。
「……ハガネール、“アイアンテール”」
「アブソル今よ、二刀!」
ハガネールが“アイアンテール”で鋼鉄の尻尾を叩きつけてハピナスを攻撃する。
ハピナスは“カウンター”で、受けたダメージをハガネールに倍返しにしたが、その直後にアブソルの“つじぎり”と“サイコカッター”が同時に放たれ、さらにアブソルは脚の爪でハピナスを切り裂いた。
ダメージの限界を超え、ハピナスは戦闘不能となって倒れた。
エレナとイザルが互いに片手でハイタッチしている光景を見て、グレイは自分が負けた事を実感した。
(ああ……負けた時のこの感覚、悔しさ、何か久しぶりだな……)
グレイは、自分が何故エレナをライバル視していたのか思い出した。単純に、負けた時に悔しかったからである。
エレナには1週間前に勝ち、イザルには昨日勝っている。勝ちが続いたからこそ、グレイは負けることの悔しさを忘れていた。
グレイはバトルを振り返り、どこかに勝ち筋は無かったのかと考え始める。
(姐さんがKKを回復させるために“タマゴうみ”を使おうとした時から、ハガネールは姐さんに積極的に攻撃してきた。その時に“タマゴうみ”を諦めて“カウンター”でハガネールを早めに攻撃していれば結果は変わったか……?)
さらに様々な考えがグレイに浮かぶ。
(いや、そもそも最初の方で姐さんがハガネールに足止めされた時に、姐さんの“うたう”でハガネールを釘付けにすれば良かったんだ! 姐さんが“うたう”を使った時だけはハガネールはKKへの攻撃を止めて姐さんに攻撃してただろ! 当然、姐さんはダメージを一方的に受けるだけだけど、その間だけはKKはアブソルと1対1の状況になってただろ! だから、姐さんの“うたう”でハガネールを釘付けにして、KKがアブソルを倒すのを待てば良かったんじゃないか?)
さらにグレイは、エレナとイザルが自分のポケモンを労っている様子を見ながら思う。
(もしオレが、KKに言う事を聞いてもらえるくらい立派なトレーナーだったら……もしKKが最初からオレの言う事を聞いてくれれば……この勝負にも勝てたかもしれないな……)
自分のギャラドスは言う事を聞かないポ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ