24話目 同盟強攻
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てもらおう」
「親戚? お前の親戚がこの町にいるのか?」
「……そうさ、俺は親戚に会うためにヒヨワタウンに来たのさ。……そんな事でもなければ、こんな行き止まりの町に用事なんか無いだろ? ……そう言えばアンタは、何の用でこの町に来たんだ?」
「いや、別に用があって来た訳じゃなくてな……都市間を結ぶ街道を歩いてたら、舗装がロクにされてないボロボロの道があったから、面白そうだからその道を歩いてたらこの町に着いたんだよ」
「……アンタ、暇人なんだな」
「言うな! 自分でも分かってんだよ!」
イザルの親戚に車で送り届けてもらい、グレイとイザルは、その日の夕方にとあるバトルクラブの前に立っていた。
グレイが看板の文字を読み上げる。
「バトルクラブ『ハーフ・シリアス』第18号支部……『ハーフ・シリアス』っていうのが、このクラブの名前か?」
「……ああ。数多くの支部が各地にあって、トラベル地方では有名なバトルクラブの1つだな。……ハーフ・シリアスの理念は、『アソビ半分、マジメ半分』だ。道端の気楽なバトルとは違う勝敗を気にする真剣なバトルがしたい。だが、別に一流のトレーナー目指してバトルを極めたい訳ではない。趣味の真剣バトル……そういう中途半端な者のために開かれたのが最初らしい」
「じゃああんまり真剣にバトルしてる奴は少ないのか?」
「……そんな事はない。今まで道端でのバトルしか経験が無いアンタから見れば、十分に真剣にやってるように見えるハズさ。それに、今では一流のトレーナーへの通過点としてハーフ・シリアスを利用する人も多い。……俺もその内の1人さ」
「へえ、でもそれだと、アソビ半分マジメ半分の理念に反するぐらいの強い奴が現れるんじゃないか?」
「……それも心配無用だ。このクラブに所属できるトレーナーは、トラベル地方のジムバッジ所持数が1個から5個のトレーナーだけなのさ。6個目のジムバッジを手に入れれば除籍される、つまり卒業という訳さ。……まあ俺の説明を聞くより、とにかく入ってみればいいさ」
イザルに言われ、グレイはとりあえず入ることにした。
グレイは受付でジムバッジを2つ見せ、クラブ会員のイザルの紹介ということでゲストとして中に入ることになった。
グレイは施設の案内図に目を通す。バトルができる場所の他にも、施設内ポケモンセンター、トレーニングルーム、図書館、さらに食事処や簡易的な宿泊施設などもある事が書いてあった。
「ん?」
グレイは、その案内図の中に気になる場所を発見した。
「ワークインフォメーション? もしかして仕事を紹介してくれるのか?」
「……ああ。バトルクラブにはそれなりに実力あるトレーナーが集まるし、アンタのように金に苦労しながら旅してるトレーナーも多いからな。ポケモントレーナー向けの仕事を紹介
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