24話目 同盟強攻
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「……グレイサン、本当に迷惑をかけて悪かった……ライフ団なんかに負けて、人質にされて……完全にアンタの足を引っ張ってしまったな」
「何とかなった訳だし、もう気にするなよ。別に誰が悪いとかって問題じゃないだろ」
ライフ団のオコトとナオミとの戦闘を終え、グレイとイザルの2人はヒヨワタウンのポケモンセンターに戻ってきた。
ポケモンの体力を回復させ、2人で何となく先のライフ団とのやり取りについての反省会をしている内に、いつのまにか強さについての話題に変わっていた。
「……なあグレイサン、アンタは持ってるジムバッジが2つとか言ってたが、実際はそれ以上の実力を持ってるんじゃないか? どうやってそんなに強くなった?」
「ポケモンを戦わせてる内に自然に強くなったけどな」
「……そんな当たり前の事は分かっているのさ! ……どこのバトルクラブに所属してるのかを訊いているのさ!」
ここで、グレイは聞きなれない単語を耳にして、思わず聞き直す。
「バトルクラブ? 何だよそれ?」
そのグレイの言葉を聞き、イザルは呆れの表情を浮かべながら言葉を返す。
「……アンタ、バトルクラブも知らないのか!? ……そんなんで、よくここまで強く……いや、アンタはそういう人間だよな。だんだんアンタの事が分かってきた気がするな」
なに1人で勝手に納得してんだ、と思わず言いたくなったグレイだが、バトルクラブについて情報を引き出すために我慢して説明を促すことにする。
「そのバトルクラブってのは何なんだ?」
「……バトルクラブっていうのは、その名の通り、ポケモンバトルをするために人が集まるクラブのことさ。まあ、バトルができる以外にも、トレーニングルームがあったり、クラブ所属者に向けた講習会があったりと、とにかくポケモンを強くするための設備が整った場所なのさ」
「へえ、でもなあ……ただバトルして強くなりたいだけなら、普通に道端のトレーナー相手にバトルすればいいんじゃないか?」
「……真剣に強くなろうとしてる奴は、実力がついてきたらバトルクラブでバトルするようになるのが普通なのさ。だから、強いトレーナーと数多く戦いたいなら、バトルクラブに所属すれば良いという訳さ。……もっとも、クラブには同じような実力の者が集まりやすいから、本当に強い相手と戦う機会が少なくなるかもしれないがな」
イザルの説明を聞いたグレイは、バトルクラブに魅力を感じた。強いトレーナーが多く集まる場所ならば、戦闘狂のギャラドスの遊び相手も簡単に見つかると考えたからである。
熱心に話を聞くグレイに、イザルが提案をする。
「……興味があるなら、俺と行ってみるかい?」
「本当か? 案内してくれよ」
「……ああ、分かった。このヒヨワタウンにいる俺の親戚に頼んで、車で近くのバトルクラブまで送っ
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