暁 〜小説投稿サイト〜
威萌宇斗十二制覇
04威萌宇斗 亞理亞
[2/3]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
親友でアキオだ、よろしく、あいつから何か聞いてなかったかい?」
「え? ええ」
「もうだめだよ、あたしこんな生活耐えられないっ!」
「どうしたの? 眞深ちゃん」
 怖気づいたのか、眞深が膝を着いて泣き出した。 何を言うつもりだ?
「どうしたんだ? 眞深、悩みでもあるのか」
「いいかげんにしなよっ、兄貴っ! あんたって奴はっ、返してやりなよっ、この子達に本当の兄さんを返してやりなよっ!」
 俺にすがって泣き崩れる眞深、何がそんなに悲しい?
「何を泣いてるんだ? これはゲームだ、単なるお遊びじゃないか」
「あんたにとってはお遊びでもっ、本当の航さんはっ、みんなの兄さんはもう死んでるんだろ? うわあああ〜〜〜〜〜〜っ!」
「何ですって?」
「お兄様がっ!」
 眞深の言葉で青ざめる妹達。
「誰が死んだって? あの航が?」
「だって言ってたじゃないかっ! 「航はもう海の底だ」って、あんたが殺して沈めたんだろっ!」
「もうっ、何を言うかと思ったら、驚かさないで眞深ちゃん、お兄様はそれぐらいで死んだりしないわよ」
「え?」
「呼んだ? 眞深ちゃん」
「え? あんちゃん」
「そうだ、お前は口が軽いから説明しなかったが、航は海の神殿に行っていただけだ」
「ええっ?」
「そうなんだ、ちょっと「ポセイドン神殿」に行って、「チトセ君のママ達」と戦ってたんだ。 だから僕達が留守の間、アキオに小さいみんなの面倒を見て貰ってたんだよ」

 ちなみに「海神」航は、現世での海神ポセイドンの化身で、奴の妹達は、この世に悪がはびこる時、必ずや現れると言われる十二人の乙女達らしい。
「花穂も行きたかったな〜、円盤皇女(ユーフォープリ*セス)に変身したら、ママさん達にも負けないのに」
「亞理亞も〜〜」
 ちなみに亞理亞は、電子レンジのプリズムを使うと7人に分身して、気の強い亞理亞や、泣き虫の亞理亞達になるらしい。
「ひなね、まほうもつかえるからね、つぎはつれてってね」
「だめよ、七転さんのアッパーカットなんか食らったら、ただじゃ済まないんだからねっ」
 マーメイドの咲耶は、兄との関係を告白した途端、「不潔よう〜〜〜〜〜っ!」と叫ばれ、水中神殿の天井まで飛んだらしい。
「わたくしも、「オバ宮のはづき」さんに、もう少しでミカエルを食べられてしまう所でした」
「それにしてもママさん達、凄かったわね、さすがと言うか何と言うか」
「まさか薙刀を持っていて、日本刀に遅れを取るとは思いませんでした、ぽっ」
「でもチトセさんって面白かったわね。 いきなり黒い拘束衣で縛られて、きさらぎさんにメインプレドウィナの中に放り込まれて、だんだん水位が上がって来るなんて、ふふっ」
「ええ、「ママの愛情が信じられる試練、バージョン1.0」でしたか?」
 奴の妹
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ