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IS《インフィニット・ストラトス》〜鉄と血と華と〜
第五話 今を生きる者
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生徒会の開く会議や委員会への出席等を行う。所謂クラス長のようなものだ。


「クラス対抗戦は、入学時点での各クラスの実力推移を測る。現在は大した差は無いが、競争は向上心を生む。一度決まると一年間変更は無いからそのつもりで。誰か立候補はあるか?推薦でも構わん」


話を一通り聞いた後の三日月は一つの言葉が頭に浮かぶ。

めんどくさい

そういうのは自分には合わないだろうと彼は考えたがそうは問屋がおろさない。


「はい!折角なんでオーガス君を推薦します!」

「……は?」

「私も!オーガス君に一票!」

「……」


まさかの他者からの推薦、恐らく男だからという安直なものであろう。小さくめんどくさ……と言うつもりであったが


「他に居ないか?居ないのであればオーガスで決めるぞ?」

「いや、俺は――」

「納得いきませんわ!!」


机を叩く音と共に怒声が。


「お前は……オルコットか、理由を聞こう」

「男がクラス代表だなんていい恥晒しですわ!実力から行けば遅れた私がクラス代表になるのは必然。それを、物珍しいからという理由で―――」

「じゃああんたがなればいいじゃん」

「!?」


三日月は彼女を見向きもせず、言葉を並べる。


「俺は良いよ、そのクラスなんとかって奴になるの。興味ないし柄じゃないし、なりたいんだったらなればいい」


冷めた物言いの三日月、一方の千冬は腕を組み


「ふむ……だがな、オーガス。私は自薦他薦は問わないと言った。他薦されたものに拒否権などない。そしてここで自薦してきたオルコットが居る。そこでだ、オルコットが口だけではないか、お前がどれだけの実力を秘めているか見てみたい」

「ふーん……んじゃ何?戦えば良いの?」


口角を上げる千冬は頷く。


「そうだ、今日一週間後の月曜。放課後……第三アリーナにて代表を決める勝負してもらう。勝っても負けても恨みっこ無しだ。それで良いだろう?オルコット」


突然話を振られるセシリア。


「え、ええ!それで構いませんわ!勝つのは私であるのは確実ですが!」

「やれっていうならやるけど。所でさ、勝負ってどうすればいいの?どっちかが死ねばいいの?」


クラスは静寂に包まれた、千冬ですら彼の発言に戸惑う。だが我に返り、冷静に言葉を放つ。


「生死に関わる事などしない、勝負の内容はどちらかのシールドエネルギーが0になったら終わりだ、馬鹿な事を言うな」

「そ、わかった」


そうして決まる異様な空気になってしまった代表戦、果たしてどう事が転ぶのかは誰も知るよしもない……。


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