暁 〜小説投稿サイト〜
Tales Of The Abyss 〜Another story〜
#35 光の王都バチカル
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なさい…私がルークと結婚したら お前は私の使用人にもなるのですよ?」

 そう言う。……でも、ガイは『無理です!!』と、口では言ってないけれど、必死にふるふると顔を横へと振った。

「無理です!!」

 いや、しっかりと口で叫んだ。

「いや、ガイ? ガイの気持ちは……判るんだけどね。でも あまり……力いっぱいそう言うもんじゃないと思うんだ。女性に対して、さ…?」

 アルがそれなりにツッコミを入れるんだが、それでもガイにはハードルが高すぎる様だ。

「し、仕方ないだろーーー!!」
 
 ガイは、ただただ震えていた。
 ルークの家にいる以上、ナタリアとの付き合いも、ガイは長いだろう。そんな彼女でもガイは逃げてしまうんだから、……無理なんだろう。きっと。

 因みに、女性陣の反応は違った。

「え、結婚?」
「なにいってんだろ〜」

 ティアは普通に疑問に思っただけだが、アニスは違った。『頭だいじょーぶ?』って言わんばかりの反応だった。ルークに玉の輿を狙ってるアニスだったからこそ、だろう。

 でも、次のガイの言葉を訊いて……、驚く事になる。


「ナタリア姫は ルーク様の婚約者なんだよ!」


「えっ」
「え゙え゙っっ!!」
「みゅあっ!!」


 驚きの声を上げるのは、主にアニスとミュウ。
 因みに、ミュウも声を、いや 悲鳴? を上げてしまったのは、アニスの腕に抱かれていた為。凄く力の入った腕のせい、である。

「ルーク!!」

 ルークは照れているのか、或いは面倒くさいのか、……いや、その両方だろう。 変な顔をしていた。

 でも、呼ばれて無視する事なく しっかりと反応はしていた。、

「なっ! なんだ!!」
「一刻も早くおば様のところへ!」
「母上がどうかしたのか!?」

 ルークも心配なのだろう、慌てて聞き返す。

「貴方がいなくなった後…病で倒れておられるのよ…私はそのお見舞いできていましたの… 早くお顔を見せて差し上げて!」
「っっ……!! 判った!!」

 そう言うと、ルークは慌てて。一言だけ言いその場から走って向かった。
 それを聞き… 再びティアが顔を暗くした。

「ティア……」

 ティアの表情から、気持ちを察したアルは、ティアの肩に手を置いた。

「その、ルークのお母さんの事、気になるんだったらさ…。 ティアも会ってきて直接謝ればいいんじゃないかな? ルークも……、ずっとティアと旅してたから、絶対に悪いようには言わないと思うし。 何より、ティアは悪気があって、ルークを巻き込んだわけじゃないんだからさ。ちゃんと謝れば…許してもらえるよきっと。……それに、それで 元気になる事だってあると思うんだ。安心感、からかな」
「ア
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