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Tales Of The Abyss 〜Another story〜
#35 光の王都バチカル
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ランツ謡将も無事で何よりだ」
「ご心配をおかけしました…」
ヴァンも頭を下げた。
そして、続いて視線を向けたのはガイ。
「ガイもご苦労だったな」
ガイも、ヴァン同様に頭を下げた。
「使者の方々もどうかごゆるりと……」
そう言うと、先ほど会ったセシル少将がやってきた。
「公爵様、国王がお待ちです」
「ああ…」
そう言うとバチカル城の方へと向かっていった。
公爵は、家から出ていく際に、ティアになにやら耳打ちしていた。
そして ティアは……、何かを訊いた後、顔を俯かせながら謝罪をしていた。
恐らく、ルークを飛ばしてしまった原因であるティアを、責めたのだろう。1人息子にそんなことをしたのだ、ルークが目的ではなかったとしても、そう簡単に納得できるものじゃない。不法侵入をした挙句にだから。
「ティア……」
アルはそんなティアを見ていた。
今、ティアにかける言葉が全く見つからなかった。そんな時だ。
「ルーーークーーー!!」
女性の声が聞えてきた。
「「「「ん?」」」」
「げっ!!」
1人だけ反応が違うのは、ルークである。
皆がそちらを見ると、ドレスを着た金髪の女性が駆け寄ってきた。
「まぁ! なんですのルーク! その態度は! 私がどんなに心配していたか!」
金髪の女性はどうやらご立腹だ。邪見にされてしまえば仕方がない、とも言えるが、その女性の事を何も知らないから、何とも言えない、と言うのが心情だった。。
すると、フォローにガイが入る。
「やっ やあ ナタリア姫 ルーク様は照れているんですよ!」
しっかりとフォローをするのだが、彼女にとっては逆効果だった。
特にガイにとっては、である。
「ガイ! 貴方も貴方ですわ!」
そう言うと、どんどん詰め寄ってくる。つまりどうなるのか、一目瞭然だ。
「ありゃりゃ… ガイ大丈夫かな?」
「女性恐怖症だもんねぇ…」
アルとアニスが苦笑いをしていた。どうなるのか、大体想像がつくから。
その間に…距離を殆ど詰めた女性……ナタリアは。
「ルークを探しに行く前に私のところへ寄るようにと伝えて置いたでしょう!」
一気に接近して、ガイに顔を近づけた。
「うっ わっい がっ …… ひええええ!!! はっ はい!!」
ガイはと言うと、持ち前の持病? の女性恐怖症があって、柱の裏に凄いスピードで逃走した。
「何故逃げるの!!」
「ご存知でしょう!!」
ガイにとっては仕方がない事だ。……確かに初めての女性だったら、失礼に値すると思うけれど。
ナタリアは、軽くため息をした後。
「少しは慣れ
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