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Tales Of The Abyss 〜Another story〜
#35 光の王都バチカル
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。
「いやぁ…素晴らしいですねぇ」
ジェイドは、ただただ笑っていた。何処か悪意のある様な笑みだけど、それはご愛敬。
「あ、あはははは………、随分な力技だね…、ルークだけしかできないよ」
「はっはっは。アル、それを言うなら
権力
(
ちから
)
技、でしょう?」
「って、それはただ漢字の読みを変えただけじゃん……」
苦笑しているアルと、いつも通りの表情のジェイド。ルークは聞いてなかったから、騒ぐ事は無かった。
とりあえず、その恩恵の元、全員で謁見の間へ入っていったのだった。
謁見の間では、騎士の言う通り 大詠師モースが話をしていた。その声を聞いて改めて表情を硬くするティア。
「……マルクト帝国は、首都グランコクマの防衛を強化しております。エンゲーブを補給拠点として「待てよおっさん!!」ッ!!」
最後まで言わせる事はせず、ルークが割って入っていった。
「おおぉ…… ルーク! よく無事に戻ってくれた……」
謁見に割り込むなど、無礼極まりない事なのだが、相手が相手、状況が状況だった為、特に問題視しない様子。逆に、無事に帰ってきてくれた事を安心していたのは、キムラスカ国王であるインゴベルト六世だ。
そんな時、インゴベルトは、ルークだけでなくもう1人に注目した。
「これはこれは…導師イオン」
それは、現在不在とされていた導師イオンだった。
イオンがいないが為、この場には モースが来ていた状況だった為、イオンの登場は想定外。驚くのは無理もない。
「ご無沙汰しております陛下」
イオンが前に出て挨拶をすると、あからさまな態度をとるのは モース。
「おっあっ…ああ! お探ししておりましたぞ!」
「モース、話しは後にしましょう」
イオンは、毅然とモースにそう言う。話に入らせない様にする為、直ぐには無しを進めた。
「陛下。こちらがピオニー九世陛下の名代……ジェイド・カーティス大佐です」
イオンがジェイドの事を告げると、ジェイドは一歩前へ出て跪いた。
「我が君主より……、偉大なるインゴベルト六世陛下に親書を預かって参りました…」
ジェイドがそう言うと、アニスが新書を取り出して、陛下の側近に手渡した。
そこで、すかさずルークが声を荒げながら言う。
「叔父上! モースが言ってることは、全くの出鱈目だからな!」
突然の事に、モースはまた 戸惑いを隠せられなかった……が、今回ばかりは黙ってばかりはいられない様だ。
「なっ! 何を言うか!! 私はマルクトの脅威を陛下に「うるせぇ!!」っっ!」
ルークは、モースに最後まで言わせず、更に前へ出た。
「お前は、戦争を起こそうとしているだろーが!! そんな事、さ
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