第三部 ＺＯＤＩＡＣ ＣＲＵＳＡＤＥＲＳ
ＣＨＡＰＴＥＲ＃４４
ＦＡＲＥＷＥＬＬ ＣＡＵＳＡＴＩＯＮⅣ～Justice To Believe～
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原動力《エネルギー》、躊躇う者、選べぬ者、
失敗の有無などを考えている者に、
ソレが与えられたモノと云えど力は顕れない。
だが常に限界を超えていく気概さえ在れば、
どんな不可能でも可能にする潜在力を秘めている。
その少女の精神を呼び水として、
他に類を視ない追随を赦さない、
『最大』 スタンド能力その一部が
決意の喊声と共に背後から現れる。
【正 義ッッッッ！！！！】
空間を歪める音に誘われ、スタンドその幻像が顕 になる。
その形体は従来の死 『神』 ではなく
肉が殺げ羽根も朽ち骸と化した精霊の姿、
纏った清らかな衣が悲壮と濛気の絡み合う異彩を際立たせる。
しかし本来の特性そのままに実体無き
“霧” と成った文字通りの虚空。
代償として聳える大樹は掻き消える、
荒涼とした路面に着地した少女も両膝を付く。
（こ、こんなに、消耗するンですの！？
ちょっとでも気を抜くと、私の存在ごと消え去りそうですわッ！）
傍に浮かび、ただソコに在るだけの幻像、
だがしかし、齢１００を越え生命の衰えた力ならまだしも、
今現在は “吸血鬼” へと転生し不死身、不老不死の肉体と成った
麗女のスタンドは本来の能力を圧倒的に超越した、
【真・正 義】とも呼べる存在に変貌していた。
故に一部といえど操るには相応の精神が必要、
制御仕切れねばスタンドはそのパワーがため「暴走」する。
（と、取り込まれる……ッ！ 霧が、私の躰に入ってくる……！
こ、このままじゃ動けない……！ 格好の的ですわ……ッ！）
「くぅ！ あぁッ！」
喘ぐように呼気を漏らす少女の周囲で非情に靡く紅蓮の煌めき、
消えた大樹と裏腹に背後で霞む精霊の骸は少女を生き人形にでも
するかの如く禍々しき霧で全身を蝕む。
コントロール出来ない者に用はない、強力なスタンドはソレ故に、
宿主である 「本体」 にも牙を剥く。
鉄塔に生涯閉じ込められたり、
生気を吸われ木乃伊のように乾涸びた者も
嘗ての未来には存在する。
最早自縄自縛、迫り来る裂閃にも叛旗のスタンドにも被虐される
“抜き差しならない状況”
『ＬＵＧＡＵッッ！！』
少女の柔肌に迫る無情の翅刃、ソレを天斬り裂くが如き威容で
獅子の凄爪が撥ね上げる。
爪本来の殺傷力に加え不視の能力、スピードによる空圧が威力を高め
少女を窮地から護る。
今現在、ソラトの理性は崩壊しておりティリエルを実妹とすら認識していない。
にも関わらず怒りを収め傍まで移動してきた理由は本能か？
それとも『|正 義《ジャ
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