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Blue Rose
第三十八話 忍び寄る悪その三

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「そうした人は気をつけてね」
「お金ですか」
「怪しい人と付き合っていたりするから」
 だからだというのだ。
「そうした人はね」
「気をつけるべきですか」
「うん、そうした人達もいるから」
「そのことクラスメイトにも言われました」
「あっ、そうなんだ」
「はい、実は学校にとんでもない先生がいて」
 そしてというのだ。
「その先生がそうした活動もしていて」
「注意しろって言われてるんだね」
「はい、何か休日はよく」
「佐世保にいてだね」
「抗議活動をしているらしくて」
 こう話すのだった。
「佐世保に行く時は注意しろと」
「それはね、本当にね」
「その先生にもですね」
「注意してね、本当にそうした先生はいるから」
 自分達が平和活動で言うそれがだ。
「佐世保にいる時は注意してね」
「わかりました」
「はい、わかりました」
「さもないと」
「大変なことになりかねないって言われました」
「その先生に目をつけられてだね」
「暴力やセクハラの話が尽きなくて」
 優花は岡島に衝夫のこのことも話した、彼いは衝夫のことを話していないがそれでもである。
「何かと揉み消していて」
「そうした話をだね」
「出来るだけ知られるなって」
「うん、蓮見さんは可愛いからね」
 今の優花はというのだ。
「そうした先生に目をつけられるとね」
「大変ですね」
「そう、だからね」
 それ故にというのだ。
「皆の言う通りにね」
「注意します」
「そうしてね、それでも佐世保はね」
「あの街自体はですね」
「いい街だし自衛隊を観ることも」
 いいというのだ。
「本当にね」
「はい、あとカレーもですね」
「そうそう、自衛隊はカレーがね」
「どの部隊も金曜日に食べていて」
「海自さんはね」
「海軍の時から」
「伝統で」
 まさにというのだ。
「味には定評があるんだ」
「海自さんのカレーは」
「それぞれの基地、それぞれの船で味が違って」
「あっ、それは」
「知らなかったんだね」
「はい、実は」
 そこまではとだ、優花は岡島に答えた。
「知りませんでした」
「そうなんだね、けれどね」
「実はですね」
「カレーの味は一つじゃないんだ」
 海自のカレー、それはというのだ。
「だからね」
「そうしたこともですね」
「わかるとね」
「いいんですね」
「そうだよ、それと」
 考える顔でだ、また言った岡島だった。
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