宇宙戦艦ヤマト2199 元爆撃機乗りの副長 5
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があるまで監視せよ」
「了解」
「古代、南部、波動砲を使うことになるかもしれん。心構えだけしておけ」
「波動砲をですか?」
「そうだ。島、太田、真田、グリーゼ581のスレスレを飛ぶ。コロナを予測して回避しろ。一度だけなら波動砲で強引に道を作る」
「「「了解」」」
「お前たちなら出来るはずだ。各員奮闘しろ。艦内温度がシャレにならないだろうが、天然のサウナに入ってるとでも思ってろ」
命令を出し終えてしばらくした後、艦長の容態が少し落ち着き船外服に着替え始めた頃に佐渡先生が原田君を連れて艦橋に飛び込んでくる。
「こらああああ!!なんちゅう所に行きよるんじゃ!!艦長を殺す気か!!」
「艦長命令ですよ、佐渡先生!!天然サウナで宇宙の不要物を滅菌消毒するんですよ」
「なあにを訳の分からんことを言っとるんじゃ!!もっと分かりやすく説明せい!!」
「ケツからガスが追ってきてるんですよ!!ヤマトじゃあどうしようもないから太陽で焼却処分するんです!!あと、ここら一帯に見えない壁があって出口が太陽の先にしか存在してないんです!!」
「そういうことだ、佐渡先生。古傷が傷んでな、鎮痛剤を頼みたい」
「ですがな」
「佐渡先生、頼むよ」
「ゆっくり診察するにしても現状を切り抜けてからです」
「むぅぅ、そしたらお手を拝借」
佐渡先生が艦長を軽く診察しているうちに船外服に着替えた瀬川君からオレの船外服を渡して貰いすぐに着替える。
「こりゃあ過労から来るものでしょうな。念の為に栄養剤を打っておきましょう。さもないと、入院ですぞ」
最後だけは側に居たオレにしか聞こえないように脅していた。
「分かっているよ、佐渡先生」
「永井君、出来るだけ速くこんな場所から離れるんじゃぞ!!」
「こんな熱燗しか飲めなくて、体内のアルコールがすぐに抜けそうな空間に居続けるわけ無いでしょうが」
「そりゃあ、そうじゃな。くれぐれも急いどくれよ。儂は艦長の定期診察もついでに行うから、居らせてもらうよ」
「聞いてたな、とっととこのサウナから抜け出すぞ。それから瀬川君」
「佐渡先生、原田さん、予備の席を出しますのでそちらへおかけ下さい」
以心伝心の例にぴったりな行動を瀬川君が行ってくれる。グリーゼ581に接近していくと、ヤマトの後方に居たガスがグリーゼ581に引き寄せられて
燃え尽きていく。
「よし、これで多少の高度が取れるな。蒸し焼きになる前に高度を上げろ」
「後方のガミラス艦、増速」
「増速?こっちに向かってきているのか?」
「はい」
「意味が分からん。南部、船尾魚雷発射管、いつでも敵魚雷を迎撃する準備をしておけ。誤爆しそうだから撃ちた
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