宇宙戦艦ヤマト2199 元爆撃機乗りの副長 5
[4/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
るのは?」
「佐渡先生だけです。オレのことも瀬川君のことも知っているのは。佐渡先生にはお世話になってばかりですよ」
「私もだよ、副長」
「はっはっ、艦のツートップが同じ人に秘密を握られてるとは、佐渡先生が裏の支配者かな?」
「だとすれば酒の配布量が増えるだろうな」
「おっと、それなら良いかな」
「「はっはっはっ!!」」
先程までの暗い空気を吹き飛ばすように、宇宙戦士訓練学校時代のバカ話をしたり、艦長の若い頃のプレイボーイっぷりを聞いたり、途中から参加した徳川機関長の孫自慢を聞いたり、久しぶりに気を抜くことができた。明日からはまた、気を引き締めてひよっこ共を導いていこう。
ええい、また終業シフト中に襲撃か。ベッドから飛び起きて常装を掴みながら艦橋に通信を繋ぐ。
「何が起こった?」
『今技師長が説明してくれています。はい、太陽フレアが人為的に増幅されているそうです。また、それによって航路が限定されています』
「すぐに上がる」
着替え終わると同時に部屋を飛び出して艦橋に飛び込む。
「相原、その後の状況は?」
「艦後方に未確認のガミラス艦1、ワープアウトと共に魚雷1、迎撃後に謎のガスが散布されて追われています。また、周囲を電離帯が覆っていて航路が限定されています」
「副長、そのガスなのですがエネルギーや物質を取り込む性質を持っています。ヤマトと言えど飲み込まれれば一溜りもありません」
「太田、航路は確保できているのか」
「今のところは。ですが、このままではグリーゼ581に向かってしまいます」
「艦長、どうされますか?艦長?」
艦長席を見てみると、艦長が胸を押さえている。こんな時に遊星爆弾症候群か!!艦長席に駆け寄り艦長服を緩めて体勢を楽にさせる。それから医務室へと通信をつなげる。
「佐渡先生、艦長の古傷が痛むようだ。処置を頼みたい」
「……副長、グリーゼ581へ向かえ」
「恒星へ?なるほど、了解しました。総員、船外服を着用。巡航速度のままグリーゼ581へ向かえ。防御隔壁を閉鎖、エネルギーの消費をを最小限に押さえながらグリーゼ581を抜けるぞ。それから星図をこちらに回せ。森、後ろのガミラス艦はどうした」
「ガスの後方8000を維持、ぴったりとくっついてきます」
「艦影を出せるか?」
「魚雷発射直後の若干映像が荒いものなら」
「出してくれ」
メインパネルに投影された艦影を見てみる。確かに見たことがない艦だな。武装が恐ろしく少ない。こいつは輸送艦か補給艦だな。今回はミサイルキャリアーとして持ってきたな。
「データベースに奴を補給艦として登録。動きに変化
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ