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宇宙戦艦ヤマト2199 元爆撃機乗りの副長 5
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たような物です。まずは移住先が見つかっていない。そして移住先にガミラスの手が届かない保証はない。ガミラスのことは何も分かっていないなんて言いますが、本当は上層部では分かっているんでしょう。奴らは侵略国家であり、姿は地球人に近い。それこそ近縁種だと言われても否定できない位に。そして技術力は遥かに上である。少しの間でも生き残っている士官は殆どが気付いています。それから目を背けて、ただ悪魔と称して戦う。何より、オレは生き残りすぎました。地球なんて滅んでしまえとも思ったこともあります」

「まさか、知っているのか?」

「箝口令、少しだけ遅かったんですよ。微妙にほそぼそと伝わってます。地球からの先制攻撃だったと。参謀長の命令だということも」

「そうか。知っていたのか。それでもなお、君は力を貸してくれるのか」

「色んな者が居るのは理解してますから。若い奴らを少しでも引っ張って、押してやるのが年寄りの仕事ですから」

「ふふっ、君よりも年寄りが此処にいるのだがね」

「これは失礼。まだまだ気持ちはお若いでしょう。最初は土方宙将も乗艦すると思っていましたから」

「……」

「艦長?」

「……副長、このことはヤマトでは佐渡先生と助手の原田君しか知らないことだ。私は遊星爆弾症候群でイスカンダルまでの航海に身体が耐えられんと言われている。だが、それでも私はヤマトの艦長へ志願した。その代わりの条件として、君が副長となることを土方君に飲まされた。そして、君と医務室で出会った。ベテランであると聞いていた。戦果も書類で見ていたがどういう人間なのかが掴めなかった。そして、畑違いの艦長を勤め上げてメ号作戦を生き残った。興味があった。フソウ級を巧みに操り、他の艦を援護する余裕すらある君の腕前に。そして、君は期待に応え続けてくれた。私のような老いぼれでは気づかないような細やかさが君の腕前の一つなのだろう。万が一、私に何かあった時は全て君に任せる」

「その万が一を防ぐためにオレはここにいます」

「そうだったな。では億が一の時は任せる」

「ふっ、失礼。確かに万が一ならともかく、億が一は防げそうにないですね。了解しました」

「うむ」







「すまんな、瀬川君。付き合わせて」

「いえ、久しぶりに舵を握れますから。腕が鈍るのは問題ですから」

現在、赤道祭開催直前であり交代制で赤道祭を楽しんでもらうことになっている。地球への通信の関係上、通常シフトとは異なるシフトで回すことになっている。オレもレーダー手席に座っているしな。

「副長、レーダーも扱えたのですか?」

「実際に扱うのは初めてだな。使い方は叩き込んであるし、シミュレーションは何度もやってるが。大抵のことは出来るぞ。さすがにエンジンの整
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