第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはStrikerS 〜代償〜
[5/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
まる。
そうだ、今のティアナは不安定なんだ。もっと優しく伝えないと。
そう思ってなのはが言い変えて伝えようとした瞬間、ヘリポートに声が響いた。
「ひよっこのお前が、勝手に動いて何かできると思ってんのか?ってか、お前が言った事、当然なことだぞ?」
蒔風である。
今までどこにいたのか、今になってひょっこり出てきた蒔風。
そしてどこかで出撃を聞いたのか、なのは達を見送りに来たのだ。
「なあティアナ、お前、ちょっと調子乗り過ぎだぞ?自分の弱さに甘えてんじゃないだろうな?訓練でも、模擬戦でも無茶をする。そんな奴が本番に出されると思ってんのか?」
蒔風が皆の元に近づく。
エリオやキャロ、スバルはその姿に若干身体を引いた。
無理もない。昼間のあんな姿を見ては、恐れを抱くのも当然だ。
蒔風がそれを見、悲しそうな、諦めた顔をしてティアナを見据えた。
そう、そんな中、ティアナだけはフォワードで一人だけ、蒔風を睨みかえしていた。
「なんなんですかあなたは・・・・・・なんで上司でもないあなたが私にそんなこと言うんですか・・・・・私はちゃんとやってる、訓練もこなしてる、命令も聞いてる。それ以外の訓練ををやってもいいじゃないですか!!!なのになんで、ダメだっていうんですか・・・・・・・?」
「ティアナ、それはティアナ自身が一番わかってるはずだよ。コンディションの万全じゃない状態じゃ、大怪我するだけだから」
なのはが間に入ってティアナに説明する。
後ろの方でヴィータも賛同し、シグナムが腕を組んでその話を聞いている。
「私は、あなたみたいに自分に自信なんてない。隊長達みたいに優れてないし、スバルやエリオみたいに才能もない、キャロみたいにレアスキルもない。だから、そんな私は死ぬ気で練習しないといけないんです!!!無茶をするのが、そんなに悪いことですか!?わたしはただ・・・・・」
と、そこでティアナの言葉が途切れる。
その場にいる全員が目を見張っていた。
シグナムが、ティアナを殴り飛ばしてその発言を止めていたのだ。
スバルが驚き、蒔風がほぅ、という声を出す。
ティアナがシグナムの一撃に心身ともに喪失し、ぼんやりとその場に倒れて座り込んでしまう。
そのティアナの肩をスバルがそばによって支えるように持った。
「蒔風の言う通り、貴様は甘えているだけだ。弱い弱いと、いつまでもそこに甘んじて・・・・そういえば許されるとでも思っているのか?つけあがるな!!だからお前は弱いんだ!」
シグナムがティアナに怒声を飛ばす。
その後ろではなのはがティアナに帰ったら話そう、と言いながらヴィータにヘリの中に引っ張られていく。
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ