第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはStrikerS 〜失ったもの、取り戻すとき〜
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っている。
だが彼女は砲撃魔導師なのだ。
そんなものは本分ではない。
つまりは、そこまでやらねばならぬ状況なのだという事。
蒔風が上空に後退し、なのはが少し高いところに停滞する。
蒔風は口元を指でさすり、ニヤリと笑ってなのはを見た。
「なかなかに強くなったな、なのは。だが、まだ駄目だ。お前は劣った。十年前から、格段にな」
また言われた。劣ったと。
一体何が劣ったというのか。
強くなった、守ってきた、その道を貫いてきた。
目標となったあなたを見て、すべてを救えそうなあなたを見て
助け出せない絶望や、帰るところも先もない絶望も、すべてを飲み込み、背負う姿に
ただひたすらに憧れてきた十年間。
その結果が劣っただなんて、なのははもう何が何だかわからなかった。
「何が劣ったっていうの!?わたしは・・・・・・私の十年を、無駄にしたことなんてない!!!」
ガキィ!!!!!!!
蒔風の身体を、バインドが止める。
両手両足首、そして首に胴体と、桜色のリングが巻きついて、ギリギリと強く締め付けてきた。
「皆を助けるために、強くなった!!!もっと助けるために、そんなことができるような子たちも育ててきた!!!それなのに・・・・今ままでの十年を、劣ってきただなんて、言わないで!!!!そんな目で、私を見ないで!!!」
レイジングハートに巻きつくように環状魔法陣が現れ、足元にも円状、更にレイジングハートの先端にも同じく円状の魔法陣が展開される。
「なのはッ!!!それは!!!」
「やり過ぎだ!!!!!」
その魔法をよく知るフェイトとヴィータが叫ぶ。
しかし、フェイト達側からは訓練場に声は届かない。
その間にも、レイジングハートの先端に、魔力が集束されていく。
「私はみんなを救いたかった!!!そのために、あなたに憧れて、ここまで来た!!あなたに認めてもらいたかった!!皆を救う、なにもなくさない。そのために強くなったのに!!!なのに、なんでそれをあなたが否定するのッ!?何が劣っているっていうの!?」
蒔風の目が俯いて見えなくなる。
なにも言わないその姿に、なのはがついに限界を迎えた。
「あああああああああああああああああああ!!!!!スターライト・・・・・・・・・!!!!」
なのはがレイジングハートを振りあげて叫ぶ。
しかし、そこで蒔風がボソッ、と呟
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