第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはStrikerS 〜失ったもの、取り戻すとき〜
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、フェイトから見て訓練所プレートの右に十メートルと言ったところか。
真上に向かって延びたその砲撃が、まるで逃げる敵を追うかのように横に薙がれていく。
そしてプレートに当たり、下からそれを吹き飛ばし、真っ二つに割りながらその光はプレートを横断していった。
更に円状にグルリッ!!と炎の砲撃がプレートの周りを切るように薙ぐ。
するとリング状にプレートの周りの海水が一瞬で蒸発、爆発して、海の水が上空に吹き飛んでいった。
雨のように海水が降る中、更に海面下で桜色の光が大きく光り、何本もの砲撃を同時に海上に突き出して、更に海全体を覆うような雷撃が浸透する。
もはやプレートなど原形をとどめていない。
所々、まだ何とかビルを残している場所もあるが、それでもほとんどあるのはただ浮いてる板にすぎない。
海が渦を巻き、その渦がそのまま上空に抜きだされ、その中からなのはが放り出されてくる。
その上空のなのはの投げ出された方向に蒔風が海中から飛び出し、その脳天に踵落としを振りおろす。
だがそれよりも早くなのはが蒔風の顔面に向けて砲撃を放ち、蒔風の身体がのけ反って吹き飛んだ。
地面に落ちた蒔風。そこに向かってここぞとばかりに何十発のスフィアを叩き込むなのは。
そこで蒔風は周囲を見渡し、今だかろうじて生き残っているプレートの上にあるビルに向かって白虎釵の片方を投げ、突き立てた。
すると蒔風の手にあるもう一方の白虎釵とそれが白い光の糸で結ばれ、手にある白虎釵を引いて蒔風の身体がそれによって一気に旋回、ビルを回ってなのはの背後にまわる。
その勢いのまま、蒔風がひねりを効かせたキックを、なのはがバリアを張り、衝突してぶつかり合う。
そしてそのまま、拮抗するかに思えたそれは、あっさりと覆される。
一瞬だけ火花が散ってぶつかる両者。
だが蒔風がその瞬間に足を曲げ、衝撃を緩和してからバリアの上を飛び越えるように回りこんだ。
そんな機動を見たこともされたこともないなのはは何とか振り返るので精一杯だった。
しかし、それも叶わない。
蒔風が後ろ襟をひっつかんで、なのはを海に向けて投げ放つ。
海に再びダイブさせられたなのはに、蒔風が突っ込んでいく。
その蒔風に向かって海中からカウンター気味に砲撃が放たれてきた。
その砲撃をらせん状に周囲を回って回避する蒔風。
だが海面に到達した瞬間、海面が爆発して水しぶきに思わず蒔風が目を瞑る。
そしてその蒔風に、なのはの鉄拳が飛んできた。
なのはが殴る。
そんなことは今までもありはしなかった。
もちろん、教導官をやっている以上ある程度の護身術や動きは教わったし、知
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