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ロザリオとバンパイア〜Another story〜
第59話 冤罪事件・解決
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ぁ……それに……な、……モカ」

 そういうと、カイトは何があったのか、少し顔を赤らめだした。

「む……? なんだ?」

 いつもの表情じゃないカイトを不審に思ったモカは聞き返した。

「ああ…… いや、……なんだ……、 その……」

 今度は、モカの顔を見ずに、カイトは完全に顔を背ける。

「?」
「いや、鍛えなおしてくれるのは、正直魅力的な誘い、ではあるんだが……、その、モカには、なるべく蹴りは控えて欲しいかな………、 み、見るつもりはないんだけど……、その、正直、目のやり場が困るんだ」

 モカの蹴りは、殆どが見事なハイキックである。
 そして、無論着ている服は陽海学園学生服=スカートだ。

 今回の事件の原因でもあるスカートの中の絶景が蹴りを受け止めた事によって見えてしまったのだ。

 そう、モカの……中の絶景が……。

 普通のハイキックでも十分すぎるのに、今は鋭い回転からの回し蹴りである。強風も起こってしまう。……と言うより、衣服が破れそうな気がする。

 つまり、ハイキックなんかしたら、確実にめくれてしまう、と言う事。

「っっっっ!!!」

 モカは、漸く言われている事の意味に気付いた。

 当然、その忠告を有り難く受け止めるだけー、な訳はなく、モカは受け止められた足とは反対の方の足で、カイトの側頭部を蹴り上げた。ドカンッ! となかなかにえげつない音を奏でる。まるで打楽器。

「ぐえっ!!」

 今回も一撃を貰ってしまった。
 そもそも、完全にそっぽ向いていた為、回避などは不可能である。

「い、痛いって……、ち、力の大妖 の一撃は、きついって……モカ」

 尻餅をつき、座り込んで受けた場所を擦りながら答えた。

「ふ、ふん! 身の程を知れ! この馬鹿者が!!」

 モカは顔を真っ赤にさせていた。これも、本当に珍しい光景だ。

「はは……、 ははは……」
「フッ……………」

 何だか、おかしくなって、最後は互いに笑いあっていた。

 モカと、裏モカとこんなに笑ったのは、初めての事かもしれない


 そして、そのころつくねはと言うと。

「やっふふぅーーー! つーくねー♪ 好きーーっっ♪」
「む、むぐっっ!!(くるむちゃん--!! 息ッ ………死っっ!!)」

 くるむのハグハグ攻撃?に襲われていて呼吸困難になっていた。カイトでも死にかけた? 攻撃だから、つくねが抗える訳はないだろう……。

 笑いあってるモカとカイト、そして じゃれているつくねとくるむを背景に、今回の事件は終幕を迎えたのだった。









〜陽海学園 学園門〜




 翌日の新聞部初仕事の最中。
 門の前で、4人
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