暁 〜小説投稿サイト〜
μ's+αの叶える物語〜どんなときもずっと〜
第40話 表裏一体
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ットに手を入れてカッコつけてる大くんの方がキャラに合ってないよ?」


 うるさいよ、とそこで会話は終了。二人は同時に暮れた空を見上げて小さくため息をこぼす。今でも綺羅ツバサの残念がっている表情を思い出す。


『…迷っているってどういうことかしら?』
『ちょっと、私の気持ちに整理がつかなくて。だから、ごめんなさい』


 正直なところ、穂乃果が綺羅ツバサの提案をすぐに断るとは思わなかった。いや、彼女の今の心境を顧みれば断るなんて結果は想像できただろう。前回は…自分の周りを見ない自己中心な行動で招いた失敗と、親友との喧嘩。ともに前を進む仲間への罪悪感も相まっている。今はこそ、修復できたものの自分の行動がまたいつ、どんな風にみんなに返ってくるかわからない。綺羅ツバサの提案を受けた暁にはμ`Sメンバーだけではなく、A-RISEやUTXの学生にも迷惑をかける一大事になりかねない。だから穂乃果はーーー


と、いったところだろうか。俺の考えすぎかもしれないが…うん、考えすぎだな。いくらなんでも穂乃果の行動がそんな広く周りへ悪影響を与えるとは考えにくい。どちらかというと、いい影響を与えるでしかない。念には念を、といったところか。


「穂乃果も考えすぎだと思うけどな」
「え?」
「や、だから人に気を遣い過ぎても息苦しいだけじゃないのかって話」
「別にそんなつもりはないよ?ただ、みんなと歌って踊って、部室でのんびりしてたりの方がみんなに迷惑をかけずに済むからいいなーって思っただけだよ。ラブライブ!を目指すことだけが、スクールアイドルのすべてじゃないよって」
「ふーん…まぁ、穂乃果がそう思ってそれが一番μ`sの為になる一番正しい道だっているなら、別に俺は構わないーーーなーんて、言うとでも思ったか?あほのか」


 今穂乃果の言った”ラブライブ!を目指すことがスクールアイドルのすべてじゃない”という考えには賛同できる。日本中探せば必ずどこかにそういったスクールアイドルも存在するだろう。歌やダンスが好きで、趣味程度に続けるグループ、校内だけで活動するグループ、名ばかりのグループ。みなそれぞれの目的があって始める、当然μ`sだって他のグループとはなんら大差ない。

 μ`sの当初の目的は音ノ木坂学院の存続、それはすでに彼女らの活躍によって完遂された。
そこで俺が前にも考えた原点に戻る。俺らは…彼女らは、”どこへ向かうべきなのか”……。


「その考えが、μ`sの総意だっていうならなんもいいにゃせんが、それはお前だけの考えだろ?自分の行動でことりを傷付けてしまい、μ`sの崩壊を煽るような行動もした。後者は確かに穂乃果に非があったとして、ことりの件はお前じゃなくて、アイツがちゃんと話さなかったからだっての。はき違えって言葉、
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