暁 〜小説投稿サイト〜
衛宮士郎の新たなる道
第22話 切り裂かれる絆
[3/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話

 エジソンの宝具W・F・D(ワールド・フェイス・ドミネーション)を使い、ここら一帯に存在する|英霊達の力の源と言える信仰心を強制的に剥奪する。
 本来であれば信仰心を零の出来るのだそうだが、召喚時のショックなども含めて本調子でも無い為、ランクもEXからA+にまで落ちている。
 更にコントロールも未だうまく使えていないので、シーマも巻き込んでしまわない様に対処する。
 ほぼ同時にタイミングを狙って士郎はシーマを守るために半身を投影する。

 「遥か遠き理想郷(アヴァロン)

 投影されたアヴァロンはシーマを守る様に展開し、エジソンの宝具の発する光は結果的に周囲の石造りの回廊を歪ませていった。


 −Interlude−


 「やっと・・・やっとだ!」

 ほとんど同時刻。
 現地に到着したヒカル達は、即座にアステリオスの宝具、万古不易の迷宮(ケイオス・ラビュリントス)を顕現させてから、標的が集まっている人だかりの目の前まで来た。
 しかし何故かシーツでも被っていると言う意味の分からない状況だったが、ヒカルはそんな事は気にしない。

 「そんなので隠れてるつもり?みーんな、嬲り殺してあげるんだ・・・・・・かぁれ?」

 シーツを勢い良く取り上げると、そこにはマネキンだらけで仇の1人もいやしなかった。
 実はヒカル達の仇たちを保護した場所はそこでは無く、藤村組の一室――――スカサハが現在待機している隣室で全員寝かされているのだった。 
 そうとは知らないヒカルは只困惑する。

 「ど、如何いう事?先生の話では・・・。それに外にいる人たちだって・・・・・・だったら――――」

 その時、ある光が発した途端、アステリオスが片膝を付き頭を押さえる。

 「ううぅ」
 「アステリオス!?如何したの――――って!」

 近づこうとしたところで、アステリオス自身が透けて消えて無くなりそうになっていた。

 「アステリオス!!」

 ヒカルはアステリオスの異変にばかり目が行っているので気づいていない様だが、周囲も歪み、雷光の迷宮も維持できなくなりつつあった。
 そして――――。

 「っ!」

 万古不易の迷宮(ケイオス・ラビュリントス)は崩壊し、囚われていた者達は全員解放された。
 しかも既に本日二度も展開している上に、連続使用も出来ないので、今この時だけはアステリオスは宝具を使えなくなっていた。

 「スカサハの予想通りだったな」
 「ああ。そしてあの娘が・・・」

 アステリオスを心配していた自分を見る士郎達に、親の仇のような鋭い視線を向ける。

 「あ、貴方たちね。アステリオスがこんな風に苦しそうにしてるのも!美奈の仇を隠したのも・・・!如何して邪魔するの
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ