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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第二十五話 ホテルアグスタ 5
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者の一人でしかなかっただうがな」

その言葉を聞いて、オレは覚えていない事に納得いった。

「ゲーニッツ部隊長。そりゃ覚えていろって方が無理ですよ。あの時オレは、前線で防御していただけで、救助者の顔なんて見てないんですから」

そう、あの時はとにかくバリアを張りまくり、走り回り、またバリアを張りまくるという事を繰り返していた。

救助者を回収していたのは、オレ以外の隊員達だったからだ。

「はっはっはっ!そりゃそうだな!」

豪快に笑うゲーニッツ部隊長。なんだか、話しやすいな、この人。

「たとえ覚えていなくても、一言礼が言いたかった。あの時、助けてくれてありがとう。前衛の守護者よ」

……その通り名、まだあったんだ。ちょっと恥ずかしいじゃない。

「それは099の連中に言ってください。実際に助けたのはオレじゃなくてヤツらですから」

ちょっと恥ずかしくなったオレは、視線を外しながら言った。

「ふふ。あまり謙虚すぎるのも可愛くないぞ。礼をちゃんと受け止めるのも男だ」

ゲーニッツ部隊長の言葉に、オレは思わず笑ってしまった。

オヤジにも同じ事言われたっけ。

「参りました。確かにその感謝、受け止めました」

「うん。ではこれで失礼する。今度、落ち着いた時にでも話をしよう」

ゲーニッツ部隊長はそう言って敬礼し、帰っていった。

サバサバとした感じで、いい人だなぁ。

って考えていたら…

「アスカさん、昔っから凄かったんですね!」

なぜかエリオがキラキラした目でオレを見てきた。キャロも同じ目でこっち見てるし。

「そんなんじゃないって!オレはただ、全力で仕事していただけだよ!」

そう言ったけど、なぜか聞いてくれないし。

その後、シャマル先生を含めた3人に質問責めをされたよ。





outside

状況が落ち着き、フォワード一同はホテル前に集められていた。

なのは、フェイト両隊長に報告する為だ。

管理局の制服に着替えたなのはとフェイトが、それぞれから話を聞く。

「えっと、報告は以上かな?現場検証は調査班がやってくれるけど、みんなも協力してあげてね。しばらく待機して何も無いようなら撤退だから」

「「「「はい!」」」」「……」

ティアナ以外の全員が返事をする。俯いているティアナが気にかかるのか、スバルが彼女に目を向けた。

「アスカ君は、もういいのかな?」

なのはが怪我をしたアスカに聞く。

シャマルからは大丈夫とは聞いているが、やはり気になるらしい。

「シャマル先生に治してもらいましたから大丈夫です。一晩寝れば、ダメージも抜けるだろうって言ってました」

「そう…で、ティアナは…」


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