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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第二十五話 ホテルアグスタ 5
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とりあえずはこんなもんか。

私はモニターを閉じて一息入れる。

「アスカ君、大事なければいいんやけどな」

ヴィータからは、ただの脱臼でその場ですぐに入れたから後でシャマルに看てもらえば大丈夫言うてたけど……

まあ、今日はもうお休みあげないといかんなぁ…

……アスカ君か。

悪い子やないのは確かや。

でも、なんやろ?得体の知れない感じがする。

魔力回路の加速、対AMF……地球でのシグナムの報告……

そんな事を考えていた時やった。

「そこのお嬢さん、オークションんはもう始まってるよ。いいのかい?中に入らなくって」

緑色の髪をした青年が私に声を掛けてきた。

来てたんかいな。

私はわざとらしくニコッと笑った。

「ふふ、ご親切にどうも。そやけど、これでも一応お仕事中ですんで」

こっちの意志が分かったのか、彼も笑う。

「そうかい?」

「どこかのお気楽査察官とちごうて、忙しい身なんです」

「ほほう」

あ、苦笑いしてる。まったく、しょうのない人や。

「えい!」

私はその男にパンチをする。もちろん本気やない。

もっとも、本気で殴っても避けられてしまうやろな。

「ふふ」

「あはは」

お互いに笑い合った。でも、結構久々に会ったかな?

「またお仕事ほったらかして遊んでいるとちゃいますか?アコース捜査官」

「ひどいな、こっちも仕事中だよ、はやて」

私を妹のようにかわいがってくれる、聖王教会のカリムの義弟、ヴェロッサ・アコース。

ロッサは私の頭を撫でて、優しい笑顔を見せてくれた。





フェイトside

「ではここで、品物の鑑定と解説を行ってくださいます、若き考古学者をご紹介したいと思います」

壇上では、司会がオークションを進めていた。

その会場の隅で、私はなのはに外の状況を報告している。

「アスカ君が怪我を?」

心配そうになのはが聞いてくる。他人事じゃないからね。

「うん、ティアナの誤射のフォローをしたらしいんだけど…」

私も詳しい事を聞いてないから、ヴィータに言われた事を話すしかない。

でも、なんだかヴィータ、凄い不機嫌だったな。

「酷い怪我なの?」

「ヴィータは大した事ないって言ってたよ」

「そうか、よかった」

なのはがホッとしたように言う。でも心配しているのは分かるよ。

できれば今すぐにでも確認したいんだろうけど、オークションが終わるまでは持ち場を離れられないからね。

「ミッドチルダ考古学士会の学士であり、かの無限図書庫の司書長、ユーノ・スクライア先生です!」

「「え?」」

聞き覚えのある名前が飛
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