第三部 ZODIAC CRUSADERS
CHAPTER#43
FAREWELL CAUSATIONV〜All Round Attack〜
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と破片すら吹き飛ばして能力が双乗する。
その同時より微細にズレ、刹那の断層の中で
殆ど絶妙にケリ足のスタンドパワーが爆裂して
キラメキを放ちながら超高速移動への還元を実存足らしめる。
瞳には映らない聖光の流星、運命の未来航跡、
少女とスタンドは、戦場全域を遍く駆け巡る 『特異点』 と成り姿を消した。
【2】
『LUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUGAAAAAAAAAAAAA
AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA――――――――――――
――――――――――――――――――――ッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!』
水の中とはいえ、手負いの相手に不覚を取る、姑息な術に危うく討たれかける、
単純な戦闘力なら並みいる王を凌ぐ獅子の怒りは頂点に達していた。
凄爪が走行中のまま止まった大型車を三つに引き割いて弾き飛ばす、
鬣が唸りをあげる鋼の突貫が高層ビル中階を突き抜けて倒壊させる、
道路中央で放った吼斬波が視界360°全てのモノをズタズタにする。
しかし少女は姿を現さない、猛り狂う獣王を嘲笑うように存在の気配を消す。
真正面から激突すればソラトの圧勝は間違いない、
しかし広大な戦闘範囲、その何れかに潜んだ “蟻” を見つけだすのは
百獣の王といえど至難の業。
『LUGAAAッッ!! GULUAAAッッ!!
GALUAAAAAAAAッッッッ!!!!』
破壊の化身にとってその破壊する対象が無ければ存在する意味はない。
その根元的な理念が必要以上にソラトの怒りを煽っていると視て間違いない。
スタンドバトルならば恒常的に流れている風靡、
圧倒的なパワー、スピード、殺傷能力、
それはソレで優位なモノと云えるだろうが
決して絶対的戦力差にはならないのだ。
「お兄様! 落ち着いてくださいませ!
状況はこちらが優位だからこそ姿を消した!
熱くなったら相手の思うつぼですわッ!」
大樹を此処まで移動させたティリエルが幹の中から叫ぶ、
しかし殺戮の想念で燃え滾っているソラトの心中にその声は届かない。
(ダメだ、聴こえていない、無理もありませんわ。
“吸 血 鬼” の真の能力は
溜め込んで凝縮させた絶大な力を器に注ぎ込んで
変貌させるが故に理性は失われる。
相手と対峙している状態なら強大な威力を発揮しますが、
索敵しながらの潜行戦となると顕わになった存在力により
その位置が一目瞭然ですわ)
花飾の爪を口唇に食み、遺憾を抑える少女。
こうなった以上自分がなんとかするしかない、
荒れ狂うソラトを逆に利用し全体的な戦局に活かす一手を。
( “魔術師” の方は、一端捨て置きますか?
こ
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