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STARDUST唐eLAMEHAZE
第三部 ZODIAC CRUSADERS
CHAPTER#43
FAREWELL CAUSATIONV〜All Round Attack〜
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を背けられない、自身で決断を下した事など殆どない
今までの自分が震えとなり踏み出す一歩を後退させる。
「うぅ〜、こ、怖くない! 怖くないったら怖くないですッ!」
 虚勢とも云えぬ強がりで無理矢理自身を奮起させた彼女は、
半ば破れかぶれの心情でスタンドを促す。
「ヤってください! ライトちゃん!」
 震える足下を抑えられなくとも、少女は決意の表情と共に叫ぶ。
 怖くても、自信がなくても、ヤってみなきゃ何も始まらない、
失敗さえ出来ないし過ちに気づく事もない。
「痛み」 を怖れて、何も出来なかった、
しようともしなかった今までの自分。
 もう戻らない、戻れない、戻りたくない。
 途中で投げ出す所か、本当の気持ちすら偽って歩き出せない、
『ゼロの自分』 には。
 ずっと、 “待っていた”
己の本心、願望を叶える事の出来る、相応しき 『時』 が到来する事を。
 そんな 「日」 は来ない事を薄々解っていながら、
今日を歩き始めない者に「明日」 は来ないと心の何処かで承知していながら。
 もうそんなのはイヤだ。スタンド能力が在ろうと無かろうと、
自分の行動に責任も持てない人間になるのはイヤだ。
 何のために此処にいるのか? 何のために此処に来たのか?
 そして自分には一体何が出来てこれからどうしたいのか?
 答えは 「決断」 の中に在る。
 承太郎も、エリザベスも、自分自身のスタンドさえも、
そのコトだけは絶対に教えてくれない。
 だから――!    
聖 光 の 運 命(スターライト・デスティニー)ッッ!!』
 決意の喊声と共にスタンドが動く、(のうりょく) を撃ち出すポイントは
少女の足下、その僅か上、衝撃と衝撃がギリギリ接触するように。
 具現透化する瑠璃の光、表面に記載され秒 読 み(カウントダウン)に入る数字は
30と29、打ち出された差を引くとほぼ同時に炸裂する計算になる。
 取りも直さずスタンドが反転、少女を右腕に抱えたままその足裏を、
時限式の爆弾に等しき光の上に、陸上競技のスターティング・ブロックのように乗せる、
その(ケリ)足全体に集束したスタンドパワーを宿しながら。
(スベテを、三分以内に終わらせます。
一体ずつ壊せばすぐに見つかってしまいますが、
“四体同時に壊せば” 誰がヤったか解りません。
寧ろ一人じゃない、複数の人間が動いたと勘違いさせられる筈です。
コレがいま私に出来る事、私にしか出来ない事、
折角此処まで連れて来てもらったのに、足手まといになるのだけは絶対にイヤですッ!)
スターライト(S・L)ブレイカー()カノン()』 の応用、
相乗炸裂する累積衝撃破に合わせて足裏のパワーも爆散、
つまり “三重” のスタンド効果により
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