暁 〜小説投稿サイト〜
Deover Fears
チーム闇零
[1/2]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話

扉を外すという大層なことをして
姿を現したのは、人間と呼べるものでは
なかった。
絶さんより身長が低いがエフィアスさんよりは
高く、顔は真っ黒で
傷跡が所々赤くついている。
時に眼のようにパックリ空いた傷跡も....


眼なのかそれ。

髪となるものは見つからないものの、
黒い突起が後頭部から浮き出ている。
全身が黒いのだから服を着てない。
それ自体が服なのか。

人型ということはわかるが、
これを人間と認識するには無理がある。
というか私には出来ない。

右腕には鎖のような鞭のようなものが
巻き付いている。
これ本当に人間かな?
ますます帰りたい。

?「....ルカ。」
ルカ「ひゃっ!!ひゃい!?」

先程の機械生命体、即ちルカさんは
あのヒトナラザルモノに名指され、
ビクッと震えた。

?「怯えることはない。しかし.....」

ヒトナラザルモノは私の方を向く。
怖え。

?「コイツの名前は聞いたのか?」
ルカ「聞いてないね。」
エフィアス「知らん。」
絶「.............」


だろうと思った。
これ私不審者じゃあないですかやだー!


?「名前を教えてくれるか?」

突然ヒトナラザルモノは私に
名前を聞いてきた。

偽名にするべきか....本名にするか。
偽名半分本名半分で名乗ることとした。

少女「奏 ヘルです。」

私はそう言って首に刻まれた文字、
奏を見せる。何故かこの字が
私の首に刻まれていた。
そして地獄と呼ばれ噂されていたから
ヘルと名を付けた。正確には付けられた。

?「そうか....俺はクロウ。ここを仕切る
者だ。」

ここに来てからわかるのだが、
クロウさんと絶さんからはなにか近いモノを
感じる。絶さんだけならまだしも、
クロウさんと似てるってのは少し複雑。
エフィアスさんからは感じない。
ルカさんからも感じない。

魔玉......だろうか。

とりあえず私はここから帰ることとした。
が、クロウさんから呼び止められた。

クロウ「今日は遅い。泊まっていけ。」
ヘル「.......よければ。」

遅いといってもまだ夜の7時頃ではあったが
まぁ遅いのだろう。泊まることにした。


私は似てるという理由で絶さんの部屋に
止まることとなった。
絶さんの部屋は黒白のタイルや
カーペットであしらわれている。
ベットは大きいものを2つに分断して
貰った。

絶「流石に同じベットってのは
気が引けるだろう。」

そういわれたのだが、別にどうでもいい。

絶「飯ができるまで時間はあるし
ゆっくりしていきな。」

ヘル「わかった。」

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ