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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第243話 譲れない想い
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のプレイヤーを無条件に攻撃可能》というハードさが売りだと言える。すべてのプレイヤーには、不満を剣に訴える権利がある、と言う一文がヘルプ内にもきちんと存在するのだ。
だけど、実際にプレイヤーを襲うような行為には、ルールに明文化されている以上のしがらみが色々と付随している。……それが、大規模なギルドのメンバーであれば尚更だ。
その影響は、後々にまで響いてくるのは間違いなく、恨みをゲームの外のネットコミュニティにまで持ち出される事だってないとは言えない。最初から、PKを主体としている者であったとしても、大ギルドには手を出さないのが実情なのだ。
「ちょ、ユウキさんっ!? ランさんも……っ、一体なにをっ!」
「ま、まってっ! 2人とも」
熟練者の1人として、アスナとレイナは、必死に言葉を選ぼう、この現状を、その先のリスクを説明しようと口を開いたのだが、上手く纏まらなかった。
そんな慌てる2人とは対照的に、ユウキとランの笑顔は健在だった。その笑顔のまま 2人の方に向く。
「アスナ。レイナ。……ぶつからないと、ぶつからなきゃ伝わらない事だってあるんだよ」
「ええ。……確かに私達の提案は、穏やかではない、と言う事は判ってます。ですが、真剣である事を伝えるのにいは、全力で立ち向かわないといけません。……その結果がどうであったとしても。……伝える事が出来たのなら、私は悔いは残りません」
にこっ、と笑顔を見せた2人に続いて。
「ま、そういうことだな」
「だな。別に珍しい事じゃないしー」
「ギルドの信条でもありますしね?」
背後で、他の皆が……、ジュンが、ノリが、タルケンが、テッチが……全員がそれぞれの武器を握っていた。
「皆……」
「……本気、なんだね」
そこには、曲がる事のない強い意志を、見た気がした。
「それに、此処を封鎖している彼らだって、覚悟は出来ている、と思いますよ。最前線で、ギルドの名を掲げて、守っている以上は。……きっと、最後の1人になっても、この場所を守り続ける。……きっと、そう思ってると思います」
「うん。それが ギルドの誇り、なんだよね。ずっと、このスタイルを貫いてきているのなら」
決して、恰好が良いスタイルとは言えないだろう。
だが、それでも手段は好ましくなくとも、今までの層の攻略をたて続けに成功させてきているのだから。きっと、そこには譲れないプライドだって在る筈だ。
ユウキとラン、2人を筆頭に向けられた視線は真剣そのものだった。……もう、笑顔はそこには無かった。
「そう、ですよね? ノームのお兄さん」
「だよね? そっちのシルフのお兄さんも」
ノームの男が一番前に来ているが、他のメンバー達も集まりつつあった。……何処か、今までに
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