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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第243話 譲れない想い
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たパーティーであれば、ボス攻略の可能性が上がる。先程、皆でボス戦をした時は 途中で踵を返すも同然だったとはいえ、それなりに長く戦ってきたのだ。だから、攻略に成功する可能性が比較的高い、と判断されても不思議ではない。
そして、彼らはそんなパーティーが現れたら更に多人数の部隊で今度は物理的に封鎖するという作戦をとっているのだ。
このところ、一部の高レベルギルドによる、狩りポイントの独占が問題になっているといううわさは聞いていたが、よもや、中立域において、こんな露骨な占領行為がまかり通っているとは知らなかった。
そして――、最初に感じた違和感。……感覚に覚えがあった。そう感じた理由もはっきりと分かった。あの世界、旧アインクラッドで専横の限りを尽くした《軍》。あのギルドと全く同じ匂いがしたからだ。
「そんなに待っていられないわ! そっちが直ぐに挑戦するって言うのなら別だけど、それが出来ないなら先にやらせてよ!」
「そうだよっ! それに、ブロックなんて完全にマナー違反じゃない!」
「そう言われてもね」
ノームの男は全く悪びれる様子も無かった。その上に、マナー違反を口にしたレイナを嘲る様に言った。
「マナー違反とは心外だな。こっちは先にきて、並んでいるんだぜ? 順番を守るのがマナーってもんじゃないのか」
「何言ってるのっ! どう見てもさっき、リュウキ君の魔法で妨害されちゃったから、実力行使でブロックしてるじゃない! 卑怯だよ!」
「ん? 魔法で妨害?? いったい何のことだ? そんな事一言も聞いてないがなぁ……?」
当然だが、先ほどあった3人組とのやり取りは認める事は無かった。
だが、はっきりとチームぐるみでの仕掛けである、と言う証拠は無いのも確かだ。……とはいえ、はい、そうですか。と黙ってる訳にはいかない。
「認めないのなら、それでも構わないわ。でも、準備が終わっても無いのにずっと独占してるのなんて、理不尽よ」
そこまで言った所で、ノームの男はその大きな身体を揺らせながら、ため息を吐いた。
「だから、そう言われても、オレにはどうしようもないんだよ。上からの命令なんでね。文句があるならギルド本部まで行って交渉してくれよ。イグシティにあるからさ」
「そんなとこまで行ってたら、それこそ1時間経っちゃうよ!」
「そうよ! 判ってて言ってるでしょ!? 絶対っ!」
いつも、冷静でいられる訳じゃない。
以前は、アスナが熱くなった時は、それとなくレイナが落ち着かせてくれたり、その逆もあったりとしていたのだが、今回ばかりは、状況が状況だった故に、2人とも熱くなってしまった様だ。この場にもしも――リュウキがいれば、言い負かしてくれそうな気がするが、あまり依存しすぎるのもはっきり言って、どうかと思
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