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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第243話 譲れない想い
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目の前に広がる光景を目にしたアスナは、唖然としていた。
回廊を埋め尽くす……、とまではいわないが、相当数の人数が集まっていたのだ。
それも平日だというのにも関わらず、僅か1時間と言う短い時間で今の自分達のメンバーの大体5〜6倍はいるであろうの人数がそこにはいた。
「な、なに? なんでこんなに??」
レイナも当然ながら、驚いていた。
確かに、リュウキが言っていた様に、
情報収集
(
盗み見
)
が失敗したから、情報不足だというのは間違いないだろう。ならばと正面突破、玉砕覚悟で突っ走る。それも手の1つだ。だからと言って、これだけの人数を揃えられるとは到底思えなかった。
一番乗りのジュンとユウキも目を丸くさせていた。他のメンバーも同様だ。
そんな中でもアスナは、驚きつつも、冷静になり、落ち着いた仕草でゆっくりと歩を進めた。前にいるメンバー達の殆どが自分達が来た事に当然ながら気付いている様子だが、彼らの顔に驚きや緊張はなかった。……それどころか、展開を楽しんでいるかのようなゆるみが見て取れる。
少なからず、不快感を覚えたが、表情に出す様な事はせず、その集団の最後尾にいるひときわ高価そうな武装をまとったノームの男性プレイヤーにアスナは話しかけた。
「ごめんなさい。わたしたちボスに挑戦したいの。そこを通してくれる?」
アスナの言葉を訊いたノームのプレイヤーは、軽く笑みを見せた。……そこに妙な感覚。何処か、昔……感じた事がある感覚があった。
「悪いな。ここは今閉鎖中だ」
「閉鎖中……?」
「……どういう事?」
アスナの隣にいたレイナも、アスナ自身も、唖然として聞き返していた。
言っている意味が判らない、と言う表情を読み取ったのだろうか、続けて何気ない口調でつづけた。
「これからうちのギルドが挑戦するんでね。いま、その準備中なんだ。しばらく待っていてくれ」
「準備が出来てないのに、何でここにいるの? ここ、迷宮区の一番奥なんだよ?」
「ああ、ギルドのボスの指示でな。最大数のメンバーで攻略するつもりだから、まだ揃っていないんだ」
「揃ってないなら、私達はもう揃ってるんだから。先にやらせてくれたって良いじゃない」
レイナの声がやや大きくなりつつある所で、アスナがレイナの前に出て話を紡いだ。
「メンバーがそろってないのは、判ったわ。それで、しばらくって言ってたけど、それってどのくらい?」
「ああ、まぁ……1時間って所だな」
ここにいたり、漸くアスナとレイナは、彼らの意図を完全に理解した。ボス部屋前で控えていた偵察隊が失敗した事で、強行手段に打って出たのは最初から想像していたのだが、それだけではなかった様だ。
ボス戦をするにあたり、当然だがより長く戦え
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