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サトシ「25歳」〜理想と現実の先にあるもの〜
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アヤコ:「一カ月前にね、サトシ君から
連絡があったの。
ヒカリから連絡きましたか?って」






ヒカリ:「一カ月前?」







アヤコ:「そう、、一カ月前よっ。
サトシ君ったらタウンページから
ひたすら、フタバタウンの民家に
電話をかけてこの家を探してたみたいよ?
田舎だからすぐ噂になったわ。
でもそのおかげで、次に連絡を取った人に、
この家の番号を教えて欲しいって
あたしが近所のみんなに頼んだから
無事に連絡先を知る事が出来たけど、、」






ヒカリ:「、、、」






アヤコ:「それから週1回くらい、
電話をくれるのよ?
ヒカリから連絡きましたか?って」



ヒカリ(そっか、、だからあの時)






ヒカリはきのみ園でサトシに
言われた事を思い出した。








アヤコ:「全く、、、サトシ君ったら
立派ねっ。あなたの事だけじゃなくて
あたしの事まで気にかけてくれたなんて。
ほんと、いい友達に恵まれたわねあなた」







ヒカリ:「、、、」






思いにも寄らなかった事に、
ヒカリは再び涙を浮かべた。




アヤコ:「サトシ君が居なかったら、
あなたはいつ連絡くれたんだがっ」









ヒカリ:「、、、ごめんなさい、、」



アヤコ:「?」







ヒカリ:「、、、あたし、やっぱダメだなっ。
ママにもみんなにも甘えてばっかで、、」







アヤコ:「、、、」








ヒカリ:「大人になってもこんなんじゃ、
ママもがっかりだったよね、、、
本当にごめんなさい、、」




アヤコ:「、、、」



ヒカリの声を聞いたアヤコは、、、










アヤコ:「、、、ほんと、、良かったわ」









ヒカリ:「え?」




アヤコ:「あなたがちゃんと元気に
やってて、、本当に良かった」






ヒカリ:「、、、ママ、、」







アヤコ:「ずっと探してたんだからねっ。
あなたが18の時に家を飛び出していった、
この7年間、、」








ヒカリ:「、、、」








アヤコ:「がっかりなんてする訳ないでしょ?
あなたが今どこに居ようと、
どんな大人になっていようと、
しっかり生きてくれているなら、
あたしはそれでいい、、、。

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