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STARDUST唐eLAMEHAZE
第三部 ZODIAC CRUSADERS
CHAPTER#42
FAREWELL CAUSATIONU〜Double Detonation〜
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変旋の乱渦。
『贄殿遮那・天刳獄鎖(てんこうごくさ)ノ太刀』
遣い手−空条 シャナ
破壊力−AA+ スピード−B 射程距離−B(半径20メートル前後)
持続力−AA+ 精密動作性−D 成長性−E





 グギャンッッ!!
 生身ならば、その交差に挟まれただけで
胴体が骨ごと両断される死の鎖輪が
鮮血の装甲に喰い込んで引き絞った。
 現在片腕しか使えないシャナではあるが、
相手を “絞め殺す” ならコレで充分、
猛殺の爪撃もこのように拘束されてしまえば意味を成さない。
 一度捕らえてしまえば離さない、
業の特性ソノ格別の持続力故に、
累積した圧力が遂に装甲を破砕し内部少年の躰まで肉薄していく。
『LUAAAッッ!! GUOOOッッ!! 
LUOOOOOOOOOOOOOOOOッッッッ!!!!』
 生きながら腹を割かれる猛獣の如く、
ソラトは鎖輪の中で狂ったように暴れ回るが
その力は遠く離れているシャナにまで直接伝わっていかない。
 そしてその少女の双眸は既にソラトを見据えておらず、
光刺す水面に向けて転進を開始している。
「せ・えッ!」
 水中から抜け出る少女の背で血飛沫を灼きながら双翼が発動、
「のおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ――――――――――
―――――――――――――――――――――ッッッッッッッッ!!!!!!!!」
痛みを堪え大気との境界を蒸発させながらも
鳳凰の昇天さながらの勢いで高空へと翔け上がる。
 その効果は極めて如実に鎖面を伝導、
無慈悲に、そして惨酷に、装甲を圧し砕きソラトの躰を轢断する。
 嘗て、地の利も在ったとはいえ二人の勇壮な “波紋使い” を
同時に屠った男の “凄技”
時を越え、遣い手を変えてもその凄味は全く薄れない。
「見事……」
 上空で静止し、拘引した鎖を引き戻すシャナにアラストールが一言呟いた。
 正直トドメの手応えは無きに等しかったが、
累積圧力に加わった翼の拘引力が恐ろしい地獄の鋏撃(ハサミ)となって
獅子の躯を轢き断ったのだろう。
 またすぐに 「復活」 するかもしれない、
でも相手の能力は完全に封じた。
 懲りずに向かってくるならまた水蟻地獄の中で
存分に掻き混ぜ轢き千切ってやる、
今度は復活なんて出来ないようバラバラにして。
『LUAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA――――――――
――――――――――――――――――――――ッッッッッッッッッ!!!!!!!!!』
 双翼を解除して降下するシャナに連動して、
水底から血染めの塊が噴き上がった。
「な――!?」
「無傷、だと……」
 距離にして20メートル、氾濫した波が足下を浚う運河沿いで、
刃達磨になり胴体を轢き断
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