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魔法少女リリカルなのは 絆を奪いし神とその神に選ばれた少年
東馬の過去 神那島編その2
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()()()なんだ」

「え…………」

廃校が決定した学院?だというのに今でもこうやって存続している。これは一体どういう事なのか。

「ど、どういう事なんですか……?」

「……実は、それが麻子さんと知り合う切っ掛けになったんだけどな」

それから誠梧は話の続きを話してくれた。

学院が廃校になると聞き、誠梧の友人である藤堂春樹、阿部久志、服部彩の三人を中心とした反対運動。しかし、それは妨害され、しかもその際に藤堂春樹は重傷を負ってしまう。

阿部久志は自身を責め、それでもと抗い続ける服部彩。そして自身を叱咤してくれた篠原聖良と、もう一人。

「加納、佳代子?」

「ああ、彼女との出会いが始まる切っ掛けだったんだろうな。おっ、噂をすれば」

「え?」

東馬が前を見ると、黒髪ロングの美女が白い袴を着てその手には竹刀が握られている。恐らく剣道部の顧問なのだろう彼女こそ、加納佳代子。

「佳代子」

「うん?あ、誠梧」

「済まん。練習中だったか?」

「いや、別に構わない。休息を取っていた所だったからな」

東馬はバレないように誠梧の後ろに隠れる。やはり対人恐怖症はまだ完全には治っていないようだ。

「うん?その子は?」

「ああ、昨日から家で世話する事になった上月東馬君だ」

「そうか。初めまして、加納佳代子だ」

「は、初めまして……」

おずおずといった形で差し出された手を握る東馬。

「……っ!誠梧、この子」

「佳代子、何も言わないでくれ」

「誠梧……わかった」

「???」

その後交わされたやり取りの意味が分からず、東馬は首を傾げていたが。

その後、休憩中に悪いという事で佳代子と別れた誠梧と東馬は歩き回りながらその後の話をした。

廃校の話に不審な点が多すぎるという点から誠梧は彩、聖良、佳代子と共に反対運動に参加。と言っても大々的にやるのではなく、地下活動……つまり十分な準備を整えてから、表立って活動するという事をしていた。

その際に久志、美琴、静奈、藍子、清美、優喜の六人を含めた計十人からなる「神那島クルセイダーズ」が発足した。

その後、この廃校問題を影から操っていた黒幕の存在が分かる。

「有馬……?」

「その男はそう名乗った。そして俺たちに対して宣戦布告紛いの事をしてきたのさ」

所謂、どこからでもかかってこい。いつでも相手になってあげよう、という余裕綽々な態度だったらしい。

しかし東馬の頭の中は驚きで一杯だった。

(あ、有馬って確か……裏の世界でも有名な商売人……この人たちはそんな人たちと戦ったっていうのか……?)

東馬は裏の世界で関わってはいけない人間として
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