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逆襲のアムロ
39話 持て余る力 3.11&12
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ったら腹括るしかありませんな」

メランは諦めた様な声を出した。ブライトはマイクを使い、艦内放送をした。

「全乗組員に次ぐ。本艦は間もなく艦隊戦に入る。そこで本艦は全速で単艦突破を図り、ソロモンへ向かう。かなりの危険を伴う行為だ。ほぼ的になるようなものでもある。しかし、それしかソロモンを止める手立てがない。迂回部隊がソロモンの足止めに失敗している。命懸けの後詰となる」

ブライトは話す内容につれて声のトーンが落ちていった。

「・・・すまんが、皆の命をくれ」

この放送でラー・カイラムの全クルーが神妙な面持ちで腹を括った。

・・・一方、迂回部隊のスレッガーはシーマが操るパラス・アテネに部隊の半数を失っていた。

スレッガーのリ・ガズイもモビルスーツ形態になっており、パラス・アテネの機敏な機動性に照準が取れなかった。

「なんて速さだ。このリ・ガズイが走り負けている!」

そう感想をもらすスレッガーを後目にジェガンが次々と撃墜されていく。パラス・アテネのビームサーベルとライフルが宇宙に花火を上げていた。

この世界のパラス・アテネは重火器仕様でなく、とてもスリムな造りをしていた。寸分の移動の動きすらも制御できるようにスラスターの数を増やしていた。

1機のジェガンが襲い掛かってくるパラス・アテネをビームライフルで応戦していた。

「っく、落ちやがれ!」

そう向かってくる敵に連射するが、最小限の動きで躱す。至近に来た時、パラス・アテネの振り下ろすサーベルの動きに合わせてサーベルで受けようとしたが、気が付いたときに既に振り下ろされた後だった。パラス・アテネの腕にスラスターが付いて、高速で振り抜くことが可能だった。

真っ二つにされたジェガンを見たシーマは恍惚な顔をしていた。

「遅い・・・遅すぎる。フハハハハ・・・」

シーマは次の獲物を視界に捉えていた。それはスレッガーのリ・ガズィだった。
殺気を感じたスレッガーはサーベルを構えながら、ライフルをパラス・アテネへ向けた。そして残りの部下に後退命令を出した。

「おい!オレが殿軍を務める。お前たちは後退しろ」

その命令に部下は抵抗した。スレッガーのモニターにワイプで出現して主張する。

「隊長!オレらはまだやれ・・・」」

その後の科白をスレッガーは言わせなかった。

「バカ野郎!上官命令だ。軍規とお前らの意地がどちらが大事か。プロフェッショナルなお前らなら理解できるだろうが!」

部下たちはグッと堪えて、スレッガーの指示に従った。

「分かりました。後退します」

部下達が一機、また一機と本隊へと後退していった。パラス・アテネとスレッガーは対峙し、交戦している間に生き残った部下は皆撤退に成功していた。それを見
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