39話 持て余る力 3.11&12
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・ギアの撃沈、地球への降下並び宇宙へ舞い戻る人智を超えた力、それに恐れ問いて強迫した。
メシアはそれを嫌い無視をしたが、ライラがそれを許さず殴ろうとした。そこでメシアは自己防衛本能が働き、視えない力でライラを窒息させた。それに恐れた周囲の取り巻きがメシアに銃口を向けて放った。その者達もメシアは同じく窒息させた。その光景に艦内が混乱し、シロッコが到着した流れだった。
シロッコは複雑な面持ちで言葉を選んでメシアに話し掛けた。
「・・・目的は?」
メシアはクスクスと笑い出した。その笑い方が妖艶で全てのひとが息を飲んだ。1年戦争時代のララァと比べてもう大人の女性としてメシアは体つきから全て成長していた。
「目的ですか?それは貴方が私を攫った時に知っていたでしょう」
「明確には分からん。貴方が人類にとって危険な存在だということか」
「私はそうは思っていません。世界の調律をするものが私なのです」
シロッコは唸った。メシアは平然としている。メシアは続けて話す。
「・・・この世界の権力者たちは勿論貴方も含めてね、調律をしない。といいますか、やり方をご存じないのです」
「人の限界だというのか」
メシアは頷く。
「そうです。理を知る者は人では耐えられません。救世主たるもの、森羅万象により選別されたものでなければなりません。それに選ばれる理由は私にもわかりません」
「何故だ。貴方は選ばれし者なんだろう?」
メシアは首を振る。
「自然の力を物事の事象を測り識ることは、明日貴方が朝この時間にコーヒーを飲むことを知る事同義です。結果が私なのです」
シロッコはため息をついた。その行為が周囲の緊張を少し解いていた。シロッコは腕を組み、少し考えてから再び尋ねた。
「理とはニュータイプが起こすであろう事象の最果てか」
メシアは微笑み答えた。
「ええ、そう例えて良いでしょう。人を超えた人は人ではありません。その力を持て余し暴走してしまいます」
「貴方はそこに介入すると?」
「それが世界の意思です。全てはバランスの下。奇跡とはその瞬間に起きるもの。それが継続的に、持続的に起こることは均衡を壊します」
「で、現状は貴方から見たらどうなのだ?」
メシアは真顔でシロッコを直視し答えた。
「7年前からバラバラになっていたピースが1つに集まりつつあります。人、物、思想と全ての流れが1つに」
「確かにな。この地球圏でも地球軌道上が最後になるだろうと私は考えている」
「ええ、決着の時と言っていいでしょう」
シロッコはゴクリと唾を飲んだ。メシアが話続ける。
「私はその行く末を静観させていただきます。但し・・・」
「但し?」
メシア
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