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逆襲のアムロ
39話 持て余る力 3.11&12
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原因とも考えたりはしなかったか?」

アムロはクワトロ見ては目を逸らす。そしてアムロはクワトロの意見に軽く反論した。

「・・・だからあの時は止めた。歯がゆさに暴力で訴えては・・・ならないと」

「だがお前は反対するだけで何か代案があったか?」

「・・・」

「それもいいだろうが、確固たる意思、信念を持って動く者達を止める為には言うことを聞かないから同じ力で止めるようではお前も同じだ」

「オレはそれ程大したひとじゃない」

「そう思っているのはお前だけだ。ここのクルーは皆お前のことを大した存在だと思っている。カミーユ君もな」

クワトロの話にカミーユは頷く。一体どこまで理解しているのかはアムロには不明だったが、恐らくは端々の話の流れを感性で汲み取ったに違いないと思った。カミーユは優れたニュータイプであるからだ。

「アムロ中佐。貴方の存在は皆のシンボルでもあります。ハヤトさんも同じです。道を択ぶにしろ確かに大事ですが、選ばないことはしないでください。勿論オレも選びます」

カミーユがテムの言葉を借りて言った。そこでアムロは逆に尋ねた。

「カミーユ、君は何を選ぶ?」

「オレは・・・パプテマス・シロッコを・・・彼と話をします。選んで答えを出すに過程が必要です。1つ1つの行動が1つ1つの答えを導き出していくと思います」

アムロは「そうか」と一言言った。カイもアムロの姿勢の半端さを弾劾した。

「アムロ、今までの戦いも守るというよりはお前がただ守りたいものを守っていただけだ。だからお前は本当に守らなければならない。それが何かはお前が選べ」

「カイ・・・キツイな」

「オレはジャーナリストとして仕事をしてきた。ちゃんとな。人は影響ある立場まで上り詰めて逃げるようでは世界の害だ。人である限りは務めを果たす時がきたんだよ」

アムロは答えなかった。今はまだ答えが出せなかった。正論の上に犠牲が成り立つと思えない。已む得ない犠牲にしろ最小限の痛みばかりを探していた、しかしそれが正しいかどうか、とアムロは自問自答していた。



* シロッコ艦隊 旗艦内 格納庫 3.11 23:00

モビルスーツが数多く並ぶ中で人だかりができていた。理由はその人だかりの光景の中にライラを始め、数人瞳孔を開いたまま倒れているものがいたからだった。

その人だかりの中央にはマスクを外したララァことメシアが立っていた。そのメシアに周囲のクルーが銃口を向けていた。そしてそのメシアに対峙してシロッコとその袖に隠れるようにサラがいた。

事はメシアがシロッコの乗艦する艦へ戻って来てから起きた。メシアの搭乗しているユニコーンが着艦し、メシアが降りてきたところからだった。ライラはメシアの独断による総旗艦ドゴス
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