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逆襲のアムロ
39話 持て余る力 3.11&12
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ーがサイアムの前に立っていた。
カーディアスが口を開く。

「おじい様・・・。このような事態を想像していらっしゃったのですか?」

サイアムはうっすら目を開いて孫を見ていた。

「・・・世界を憂いていた。私はあのオーパーツから世界の加速を始めさせた。それはこの結果に過ぎない。善と悪。それが有れば世界は刺激的に動く」

サイアムの言にバウアーは唸りながら尋ねた。

「詰まる所、やはりフィクサーな訳だな。文字通りの」

サイアムはバウアーを見て、その言を認めた。

「何か仕掛けたとしたら私だろう。一応は調整しては導いてきたつもりだった。こんな老いぼれの願いなんだ。生きている間に見たいものをすべて見てみたい。ただの欲求に過ぎない」

再びカーディアスが祖父に話す。

「最初から騙されていた訳ですか。私に世界の悪に対抗しろと。それがマーサだと突きとめさせて、表向きできないからロンド・ベルを立ち上げさせて・・・。マーサもマーサでおじい様にそそのかされてその気になってしまい・・・」

サイアムは無言だった。カーディアスは話続ける。

「世界は飛躍的に時間が流れてしまった。最早止めることはできない」

サイアムはそこで口を開く。

「・・・タイミングで調整だけはした・・・つもりだった。だがそれを上回る刺激がもたらされてきた。途中で理解した。私の手に余るものだ時流とはのう・・・。だがそれもまた一興」

世界の黒幕の悔やむ吐露と反して道楽たる喜びが見えた。自分位の地位にありながらもできないことはできないと改めて知った。バウアーはこの老人の楽しみで今の今まで事態が起きていたことを確信できた。

「カーディアスとの綿密な調べがあって元凶を突きとめた。しかし時計の針を元に戻せないというならば貴方の命を持って雪辱を晴らさせていただきます」

そう言うとバウアーは銃をサイアムに構えた。カーディアスも止めようとしない。
その時、2発の銃声が轟く。その後カーディアスとバウアーは脳天を撃ち抜かれて倒れていた。

暗がりから涙しながらもガエルが銃を持ち出てきた。

「う・・うう・・・許してくださいカーディアス様・・・」

サイアムはガエルを労った。

「よく・・・やった。ビストは私で終わりだ。それで良いと思う。マーサが後どれだけ踊ってくれるかに尽きる。ガエル、暇を出そう。どこでも消えるが良い。お前ほどの力が有れば余生に困ることはないだろう」

ガエルは振り返りその場を後にしてその後姿を消した。サイアムは前に映る地球圏の絵図を眺めていた。

「種は撒き終え出し尽くした。後はどのような芽生えを始めるか・・・。私の手に余る混ざり具合だ。期待以上のドラマが見れるだろうよ・・・」

サイアムは独りほくそ笑んで
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