第一章 ハジマリ
第19話 心配
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ホッと胸を撫で下ろし「ビックリしたぁ」と顔をほころばせると、二人も笑顔で「ごめんごめん」と謝る。
「天馬が何か考えているみたいだったから、珍しくてつい」
信助の言葉に「ついって何」と笑う天馬に、葵が少しだけ心配そうな声で何かあったのかと訪ねて来た。
その言葉に天馬の動きが一瞬だけ止まる。
――マズイ……
今、この場で二人に「アステリが〜……」とか「モノクロ世界が〜……」と言った所で、葵と信助は首を傾げ「寝ぼけてるの?」と言って、信じてくれるハズがない。
「あはは……別になんでもないよ〜。ただ、早く放課後にならないかなぁって考えてただけ」
天馬の笑顔とその言葉に、葵も納得した様に「天馬らしいね」と笑う。
その笑顔を見ながら、天馬は再度、ホッと胸を撫で下ろした。
――良かった、何とか誤魔化せたみたい……
「あ、そうそう。天馬、お昼一緒に食べない?」
「狩屋と輝も来るって! ……剣城には逃げられちゃったけど」
二人の言葉に「行く!」と笑うと、天馬は秋が作ってくれたお弁当を持って先を歩く二人と共に教室を出た。
――フェイとアステリは大丈夫かな……
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