暁 〜小説投稿サイト〜
Fate/Godhood Trickster〜神格の道化師〜
第2話〜お茶目の末路〜
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「おい、『ここはあまり使いません』って言ったよね?完全にここ物置か何かだよね?絶対そうだよね!あっ、ごめんなさいせめて物置ではない事を否定してください!……嘘だよね!?仮にもお嬢様の使い魔だよ!?嘘って言ってよ!嘘だと言ってよバー○ィ!」


 ロキの戯れ言混じりの抗議が始まったが、セラは耳を貸さず、何の躊躇もなく扉を開けた。
その先にあるものは当然ロキの予想通り、埃が被った物……圧倒的な数の物が置かれた元広間だった。当然、誰がどう見てもこれは【物置き部屋】という奴である。


「……デスヨネー」(棒)

「今日からここが貴方の部屋です。浴室とトイレは道中に通ってきた道を行けばあります。ベッドと電灯代わりの道具ならあのキャンプ用のテントの中にあります。鍵は内側と外側で掛けることが出来ます。これが鍵です。

……あ、それと掃除用具は一式全て右端にありますので気が向いたらここを掃除しておいてください。それではおやすみなさい」


――ガチャン……カチャリ


「……反論の時間も与えず逃げやがった」


 しかもご丁寧に鍵まで掛けて、その上部屋の掃除を押し付けて逃げやがった。
HAHAHA、何て嫌われ様だ。一体この仕打ちは何に対する報復なんだ。……100%、今までのおふざけに対する彼女なりの報復である。嵐の様に消えたメイド【セラ】の顔を思い浮かべながらロキは笑った。そして笑いながら自分の自室となる部屋を改めて見渡した。

 ……誰がどう見てもゴミ箱の様な扱いを受けた【物置き部屋】である。主の城でなければ真っ先に火を放つべきレベルの。


「まあサーヴァントだから死ぬ様な事態では無いけど……泣けるぜ(苦笑)



……はぁ、取り敢えず軽く掃除しよっか」


 せめて寝床は確保しよう。
荒れ果てた部屋の掃除の目標決めたロキはそう決意し、部屋の隅に置いてある箒を手に取ったのだった。






 
  
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