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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic21聖王のゆりかご〜Awakening of Legend〜
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ながらそう言った。

「一先ず、その人の名前を教えてもらってええか?」

「本名は判らない。自称でトリックスター」

「トリックスター・・・。確かに本名じゃないね」

「だがソイツかもしれない。ゲイズ中将は、トリックスターが発言するだけでも嫌悪感を表していた。ああいう態度を取るのは・・・」

「犯罪者に対して、か」

「そういうわけだ」

ゲイズ中将は武闘派で、犯罪者に対しては一切の容赦がない。そのトリックスターって人がただの一般人なら、ゲイズ中将もそんな態度は見せないはず。となれば、トリックスターは犯罪者で、プライソンかもしれない、ってことになる。プライソンは最高評議会と繋がっているんだから、可能性はかなり高い。

「なるほどな。・・・トリックスターについては留意しておこうか」

「話は変わるが・・・。はやて。昨夜、寮でチラッと聞いたが、地上本部を攻撃した巡航ミサイルは、南部地方から飛来したというらしいが・・・」

「うん、そうや。六課だけやなくて、他に陸士隊舎からも報告が挙がってるからな。そやから今朝から局と教会騎士団がそっち方面を捜索中や」

「巡航ミサイルということで、南部方面に列車砲があるのはおそらく間違いないだろうな」

「ミッドへの攻撃の要としての列車砲なんだから、その警備もすごいんじゃ・・・」

「そやけど、地上本部は本格的に本局と教会への協力関係を閉ざしてしもうたからな。ミッドに残存してる応援部隊以外での増援は見込めへん上やろ」

そんな応援部隊も地上本部警備の際、大多数が撃墜されてしまった。だから実質、本局の戦力は当てにならないと思っていい。ミッドの陸士部隊も一緒に戦ってくれるけど、ガジェットの搭載してるAMFに対抗できるだけの魔導師が少ないのが困りもの。ガジェットと戦えるレベルの魔導師は、本局にスカウトしたり本人の希望で転属したりするから少ない。

(ゲイズ中将がプライソンと手を組んでまで造った兵器や、アインヘリヤルを運用しようとしたのも、それが原因みたいだし・・・)

「問題は、南部にプライソンのアジトかあるかどうかだ。推測だけでそちらに戦力を回したが、別の地方からもプライソン一派が出現しては後手に回らざるを得ない」

「今、使えるミッドの戦力をどう分担するか。それが本事件の鍵となるんだね」

機動六課。本局航空武装隊。ミッド陸士部隊。聖王教会騎士団。それがプライソン一派に対抗できる現状の勢力だ。その勢力を、列車砲・装甲列車・戦闘機・巡航ミサイル・ガジェット・スキタリス・シコラクス・アルファ達、プライソンの逮捕、それぞれに分けないといけない。

「かなり難しいね。というより、戦力差が違い過ぎる・・・」

「我われ隊長陣も分散しなければなるまい」

シグ
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