暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアートオンライン 〜黒の旅立ち〜
アインクラッド篇
1話 始まりの日
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手用曲刀基本技「リーバー」が突進に入りかけていた青イノシシのHPを吹き飛ばした。
「うおぉっしゃぁ!!」
クラインは大はしゃぎで喜んでいる。
「初勝利おめでとう、って言ってもさっきのイノシシ、他のゲームじゃスライム相当だけどな。」
「えっ!まじかよ!おりゃてっきり中ボスかなんかだと」
「んなわけあるか」
「「はっはっは」」
2人の笑い声は遠くのフィールドまで響くようだった.....
「さ、俺はそろそろ落ちるぜ、向こうで熱々のピザを予約済みよ!!」
クラインが名残惜しそうにそう言った。
「準備万端だな。」
俺も名残惜しいが、しょうがない。また後で一緒に狩りをすればいいか。



「あれ、ログアウトボタンがねぇ。」
「............は?そんなわけないだろ、もう一度よく探してみろよ。」
「................やっぱりねぇよ。なんかのバグか?ま、じきにGMからアナウンスでもくるだろ。」

直後、世界はそのありようを永久に変えた。

突然、リンゴーン、リンゴーンという鐘のような、あるいは警報音のような音がアインクラッド中に響き渡る。
「んな........!!」
「なんだ!?」
同時に叫んだ俺たちは互いの身体を見て互いに驚いた。俺とクラインの身体を鮮やかなブルーの輝きが包んでいたのだ。
これはベータテスト中にも起きた現象「転移」だ。しかし、俺は今アイテムも使っていなければコマンドも唱えていない。


−−−−−−−気づけば俺は「始まりの街」の中央広場に立っていた。そうと認知するよりも早く、
「おい、大丈夫か、キリト」
悪趣味なおっさんの声が聞こえる。
「あ、あぁ、大丈夫だ」
「これ、どういうことだ?」
クラインは問い詰めてくる。
「いや、俺にもさっぱり分からん、ベータテストではこんなこと一度も無かった。」
周りでも「どうなってんだ?」「これで帰れんのか?」「早くしろよ!」などが聞こえてくる。
と、不意に
「おい!上を見ろ!」
それらの声を押しのけるように誰かが叫んだ。
上には何やら英語が並んでいた。
【Warning】【System Announcement 】と読める。
『プレイヤーの諸君、私の世界にようこそ』
突如、聞こえたその声におよそ1万人が驚愕しただろう。
そして、次の一言にさらに1万人は驚愕した。
『私の名前は茅場晶彦。今やこのゲームをコントロールできる唯一の人間だ』
「..........なに!?」
俺はその名前を当然知っていた、知らないわけがなかった。数年前まで弱小ゲーム会社の1つだったアーガスが最大手とまで呼ばれるまで成長した原動力となった男。若き天才ゲームデザイナーにして、量子物理学者。
彼はSAOの開発ディレクターであると同時にナー
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