アインクラッド篇
1話 始まりの日
[1/4]
前書き [1]次 最後
「リンクスタート!」
主人公:桐ヶ谷和人はそう叫んだ。五感がどんどん切断されていくのを感じる.............、気付けばそこはもうソードアートオンライン第一層「始まりの街」だった。
「帰ってきた........この世界に!」
桐ヶ谷和人:キャラクター名「キリト」はお得な武器屋に早速走っていく。
「おーい!そこの兄ちゃーん!」
「え、俺のこと?」
見ればそこには悪趣味なバンダナを巻いたおっさんが立っていた。
「おーうよ!その迷いのない走りっぷり、あんたベータテスターだろ?」
「あ、あぁ。まぁ........」
「ちょうどよかった!ちょいとレクチャーしてくれね?」
「んー.........」
「頼むよ!俺の名前はクライン!よろしくな!」
「しょうがないなぁ.......、俺の名前はキリト、よろしく」
2人はフレンド登録をし武器屋に歩いて行った。
〜始まりの街 周辺フィールド〜
「ぬおっ.........とりゃっ........うおぉ!!」
無茶苦茶に繰り出した剣が見事に空気を切り裂いていく。
その瞬間、図体のわりに素早い青イノシシがクライン目掛けて猛烈な突進を見舞った。吹っ飛ぶクラインを見て俺は思わず笑い声をあげた。
「ははは.......、そうじゃないよ。大事なのは初動のモーションだ、クライン。」
「ってててて.........にゃろう」
毒づきながら立ち上がったクラインは俺を見ながら情けない返事を返す。
「んなこと言ったってよう、あいつ動きやがるし.....」
「動くのは当たり前だろ、練習用のカカシじゃないんだぞ。でも、ちゃんとモーションを起こしてソードスキルを発動させれば、あとはシステムが技を命中させてくれるよ。」
「モーション.........モーション.............」
呪文のように繰り返し呟きながら右手に握った曲刀を軽く振った。
青イノシシ、正式名「フレンジー・ボア」はレベル1の雑魚モンスターだが、無限にも思える空振りと急所に迫る突進のおかげでクラインのHPバーは半分を下回っていた。
例え死んでも「始まりの街」で蘇生するだけだが、またこの場所まで戻るのは面倒だ。せいぜいあと1回が限度だろう。
「どう言えばいいのかな........、1、2、3で構えて振りかぶって斬るんじゃなくて、初動でほんの少しタメを入れてスキルが立ち上がるのを感じたらズパーン!って打ち込む感じで.........」
「ズパーンって言われてもよう.......」
すう、ふー、と深呼吸してから、腰を落とし、右肩に担ぐように剣を持ち上げる、今度こそモーションが検出され曲刀がオレンジ色に輝く。
「おりゃぁー!!」
太い掛け声と共にこれまでとは比較にならない滑らかな動きで左足が地面を蹴った。片
前書き [1]次 最後
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ