―太陽―
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《D−HERO Bloo−D》と《D−HERO ドグマガイ》の二体の切り札を指定している、エドの正真正銘の最後の隠し玉。攻撃力こそこちらの《ギガンテック・ファイター》には及ばないが、その効果はだからこそ有用に働いた。
「D−ENDの効果! 相手モンスターを破壊し、その攻撃力分のダメージを与える! インビンシブル・D!」
《Dragoon D−END》の身体に巻き付いていた竜の首が、標的に向かって何物をも一瞬で灰にするかのような熱量を伴った炎を吐いた。標的は当然ながら《ギガンテック・ファイター》。元々の攻撃力分である2800ポイントのバーンダメージに、着実に削られたこちらのライフポイントは耐えることは出来ずに、《女神の聖弓−アルテミス》も無効化効果はこのタイミングでは使えない。
「リバースカード、オープン! 《上級魔術師の呪文詠唱》!」
――だからこそ、俺はあの切り札の登場を待っていた。何故なら、俺は先のエドとDDのデュエルの際に、あの《Dragoon D−END》を駆るエドの姿を見ているからだ。
「このカードを発動した時、手札の魔法カードを速攻魔法として発動出来る! 俺が発動するのは――《ミラクルシンクロフュージョン》!」
そこに付け入る隙があった。エドは最後の最後となれば、あの切り札《Dragoon D−END》で決着をつけにくる、と。そう予測をたてていた俺は、こうしてD−HEROたちに攻撃力が勝る、《ギガンテック・ファイター》という撒き餌をまいた。
「《ミラクルシンクロフュージョン》の効果! 墓地の《ライフ・ストリーム・ドラゴン》と、《スピード・ウォリアー》の力を一つに!」
――エドの切り札に対して、こちらも切り札をもって対抗するために。
「現れろ! 《波動竜騎士 ドラゴエクィテス》!」
そして手札の魔法カードを速攻魔法として扱う《上級魔術師の呪文詠唱》により、手札から発動されるのは《ミラクルシンクロフュージョン》。墓地の《ライフ・ストリーム・ドラゴン》と《スピード・ウォリアー》を融合し、このデッキの切り札――《波動竜騎士 ドラゴエクィテス》を降臨させた。
「……D−ENDの効果は……止まらない……!」
これがD−ENDの攻撃ならば巻き戻しも発生しようものだが、あいにくとそれはD−ENDの破壊効果。こちらの切り札が降臨しようが止められるものではなく、苦々しげにエドがそう呟いた。
そして《Dragoon D−END》が放った炎が、どこか役目を果たしたように満足げな《ギガンテック・ファイター》を燃やし尽くし破壊していく。さらにそれだけで終わるわけもなく、《ギガンテック・ファイター》を焼き尽くしたことによって得た火力が、俺本人にも牙を剥いた――
「《波動竜騎士 ド
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